2026/04/27
修学旅行が終わって,北浜校では先週の金曜日と土曜日に中3春テストの理科・社会・国語を実施しました。現在の実力を知るための春テスト。
テストの結果で桐光学院の中での”自分の位置”がわかります。また,先輩たちの春テストの結果&合格校と自分の結果&志望校を比較し,今の自分がどんな状況なのかを判断することができます。
春テストの社会を採点しながら,いろいろなことに気づきました。「この生徒はこのくらいの点数だろう」という私の予想・イメージよりも点数が低い生徒がいます。授業中の問題演習などから,それぞれの生徒のだいたいの知識量は把握できているつもりです。(ただし,入塾後に授業をした単元のみ)。

〔これならできるだろうとこちら側が考える〕知識の量とは別の要素が点数に影響を与えているように感じます。
別の要素とは?
いろいろな要素が考えられます。その中で大きなウエイトを占めるのが,問題作成者に忖度できるかということだと思います。忖度という言葉は,いい意味で使われることが少ないので,「adjustする」という言葉のほうがいいかもしれません。
adjustを英英辞典で調べたら,「新しい状況に合わせるために,自分の行動や思考を変化させること」というような意味が書かれていました。言葉の構成を調べたら,ad(~へ,~の方へ)という方向性を示す接頭辞にjust(正しい,ピッタリした)という語がくっついてできた単語らしい。
〔どうでもいい話ですけれど,今から20年ほど前,ウエイトが90kgあり,ウエストが1m超だったころ,私のスーツのズボンにはアジャスター(ズボンのウエストサイズを調整する器具)がついていたのを思い出しました〕
adjustするとはどんなことなのか。例えば社会のテストの場合。
①テストで,やったことがない〔と感じる〕問題が出る。なんだろう?これ。習ってない。解答欄が空欄。または,知っていることを何となく書いて不正解。
②知らない問題が出る。問題の文章の中にヒントがあるか探す。問題で使われている資料に目を通す。この資料は,今までに習ったことの中の何(どの単元・どの地域・どの語句)と関係があるだろうかと考えてみる。出題者は何を答えさせたいのかと出題者の考えを”忖度”してみる。
adjustしよう,忖度しようとしても,必ずしも毎回 正解が書けるわけではありません。けれども,上の①のマインドの人と②のマインドの人とを比べたら,知識の量が同じだったとしても,テストの結果・点数が大きく変わるのではないかと考えています。
では,どうすれば②のマインドに近づいてくれるのか。このことをクラス全体に向けて私が叫ぼうが喚こうが,そう簡単には変わらないと思います。
授業外や個別授業のときの質問,通常授業の問題演習時の質問に対して,答えをすぐに教えるときとそうでないときを区別するようにしています。
知識の不足による質問に対しては,答えを教えるようにしています。言葉だけの説明で済む場合は言葉だけで,話がややこしいので図などを書いたほうがいい場合は図を書いて,地図や資料などを見せた方がいい場合は地図や資料を持ってきて生徒に見せています。
知識はあるけれど問題にadjustできていない場合は,答えは基本的には教えません。答えそのものを教える代わりに「誘導尋問」みたいなことをしています。
「この資料1って見たことないかもしれんけど,何〔今まで習ったどの単元・どの地域・どの語句〕と関係ありそう?」それで答えが返ってこなければ,質問を変えたり,資料に関して解説したりします。資料2や資料3でも同じような質問をしていきます。
「で,結局 何を書きゃいいんかな?」。「〇〇〇〇・・・?」「正解! ほとんど自分で言ってたじゃん」
もちろん,すべての質問がこのように解決できるわけではありませんが,なるべくこのようにしています。また,大切なテストが目前にあるのなら,こんなメンドクサイことはしません。
ただ,受験までは日数があります。即効性はありませんが,少しずつ生徒のマインドが変わるように,知らない問題が出題されてたときにadjustできるようにサポートしていこうと考え,実行していきます。数学のテストは今週実施しますので,まだ採点はしていません。社会よりも数学のほうがよりadjust能力が問われると思います。テストが終わったらすぐに採点して,これからの作戦を考えていきます。
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