中郡校ブログ

2023/03/27

「稚心を去る」  杉村(英語)

こんにちは。

普段は,それほどプロ野球などに興味もない私も,WBCのサムライジャパンの野球には魅了されました。野球よりもサッカーなので「にわかファン」ってやつですね。

大谷選手も村上選手も素晴らしいに違いはありませんが,何といってもサムライジャパンの監督である栗山さんにはリスペクトの気持ちがうまれました。あれだけのスター選手たちをまとめあげ,素晴らしいチームを作り上げた。インタビューでは控えめで短い言葉で語る栗山さんですが,人柄がにじみ出ています。私は今まで彼についてそれほど知りませんでしたが,人間的に素晴らしい人なんだろうなって感じます。

そんなわけでいろいろな記事で栗山監督についての記述を読む機会も増えたのですが,栗山さんの好きな言葉は「稚心を去る」だそうです。(同名の本も書いてらっしゃるとうことで是非読んでみたいと思います。)その言葉を信条としているようで,感銘を受けました。

ちなみに「稚心」とは「子供っぽい心」です。

この言葉は,幕末の「安政の大獄」で亡くなった橋本佐内という人の「啓発録」という書物に書かれている言葉だそうです。いつまでも子供のままでいるのではなく,子供の心から脱却して,自分の考えで,自己責任を持って生きる,というものです。例えば,遊びを好む心,人の目を盗んで仕事や勉強をさぼろうとする心,なんでも欲しがる心,なんでも人に頼る心,他人を思いやれない心,甘え…などが子供の心でしょうか。

これらの「稚心」を「去る」,つまり忘れたとき,人は変われるのだと言います。

「稚心を去る」…子供たちの教育をする上でも意識したいことです。大人ではないこどもたちは稚心がいっぱい。それから脱却させることも教えなければいけません。でも,それ以上に私も大人ですが,まず自分自身が「稚心」を去れているだろうか?と問い直して,見つめ直すことを栗山監督に教えていただきました。

 

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