本部校ブログ

2023/05/24

字は丁寧に   杉村

 こんにちは。

 先日,テレビを見ていたら,「最近の若者はスマホが普及したことで字を書く機会が減り,字が上手に書けない人が増えた,・・・」というようなことが言われていました。また,同じ理由で「若者の漢字力も低下している」とも指摘していました。なるほど,心を落ち着けて紙に向き合い字を書く機会は明らかに減りました。また,メールやLINEで漢字を打とうとするとすぐに候補が出てくるのは便利だけれど,画数の多い漢字の細部を確認することはあまりないです。なんとなく「これだ!」と決定してしまう,という事はありますね。

 「書は人なり」「字は人をあらわす」という言葉があります。「文字は人柄やその人が持つ教養までも表す」ということです。子供の頃はことあるごとに字はきれいに書け,と私自身も常日頃大人たちから言われてきたような気がします。実際,社会に出てからも字がきれいで上手な人は「好印象」を与えることはあるでしょう。逆に,何と書いてあるのかわからないような字を見ると,印象は悪く,時には不快感さえ覚えることもないわけではありません。

 生徒にも,無茶苦茶な字を書く生徒がいます。また大人顔負けの上手な字を書く生徒もいます。しかし私が言いたいのは「字」の上手い下手ではなく,他人が「読めない」「認識できない」字を書くことはよくない事なんだ,という事です。相手に伝達する手段である文字を相手に読めない様相で書くということは,「相手に対する思いやり,配慮の欠如である」という事も聞いたことがあります。「配慮」ができない人だな,と思われても仕方ないです。私も字は上手ではありません。でも板書にしても少なくとも「配慮」はしています。恥ずかしいことですが字を崩して書きすぎて生徒に「なんて書いてあるの」と言われ反省したこともあります。

 期末テスト範囲も出つつあります。提出物の多い時期になりますね。そのときに上述のような「配慮」は忘れず,先生に好印象は与えることはできないとしても,悪い印象だけは決して与えないでほしいと思います。ひょっとしたら,読めない字や書きなぐったような字を先生が見て,「いい加減な子だ」という印象を与えかねません。最低限,第三者が見てわかる字,で提出物を仕上げてください。

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