北浜校ブログ

2026/07/05

イメージだけの言葉  (智久)

こんにちは。国語・社会担当の鈴木智久です。

「あなたと意見の合わない人と話をしなければならないとき、どういう対応をするか」という問題の答案を見ていたときです。この問いに対して、多くの子たちが(ほんとうにとても多かった)「相手の意見を尊重しつつ、自分の意見を言う」と答えていました。

いまだに「相手を尊重しながら、自分の意見を言う」とは、具体的にどのようにするのか、私にはわからない。

多くの答案を見て、「相手を尊重する」とは、どうやら「すぐに言い返さず、相手の話を聞く」という対応のことらしい。つまり、「相手の意見を尊重するということ」と、「相手の意見を(いったん)受け入れるということ」が同じ意味でとらえられているということですね。それなら、「尊重する」などと言わず、「まず相手の話を最後までしっかり聞く」とすればいいじゃないか。

「尊重」という言葉のイメージだけが独り歩きしているような気がします。「尊重する」と「意見を言う」というのは同列には扱えないはずだけれど。

この問題に限って言えば、ここでは「どういう対応をするか」と聞かれているから、「相手の話を聞く」という対応をするという答えだけでいい。世の中「論破」ばやりなので、自分の意見はどうやっても通したいという気持ちになるのでしょうか。

国語の授業では、こうしたあいまいなイメージでしかとらえられていない言葉を、しっかり自分のものとして定着できるように授業をしていきます。なかなか、骨が折れることだとは思いますが。

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