北浜校ブログ

2026/04/17

「自分で読める」ために(智久)

こんにちは。国語・社会担当の鈴木智久です。

少し前に、ネットなどで「アレクサンドラ構文」というものがよく話題にのぼっていました。

こんな問題です。

 

アレックスは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名アレクサンドラの愛称であるが、男性の名アレクサンダーの愛称でもある。

問:この文脈において、『アレクサンドラの愛称は(   )である』の空欄に当てはまる最も適当なものを、下の選択肢の中から一つ選びなさい。

⑴ アレックス  ⑵ アレクサンダー ⑶ 男性  ⑷ 女性

 

公立中学生の正答率は38%、進学校の高校生をサンプルとしても正答率は65%にとどまるらしいです。

この問題の正解は⑴ですが、上記の中学生、高校生の誤答として一番多いのは⑷だそうです。カッコのすぐ前に「アレクサンドラの愛称は」とあり、これと似た「女性の名アレクサンドラ」というフレーズが問題文に示されているので、⑷を選ぶ人が多いようです。

言い換えると、文の冒頭の「アレックスは」という主語が、読点(、)のあとの部分の主語にもなっていることがわからないということ。少し硬い表現をすれば、文の構造が把握できていないということです。

文の構造が見えないので、問題を考えるときに、似たようなフレーズの対応だけに終始してしまうのですね。

文の構造が読み取れないと、文どうしの同意や対比も見抜けないし、段落相互の関係もよく分からなくなる。文章全体を「読み取る」ことができなくなるわけです。

この「文が読めない」状態は、もちろん国語の読解問題の出来不出来にかかわりますが、それだけではなく、他の科目にも悪い影響及ぼします。この状態になると、テストでは、問題の意味や条件を読み落としたり、読み間違えたりしがちです。テストどころか、普段の勉強でも、教科書に書いてある文章が理解できないということもあるでしょう。

やはりこの状態は何とかしないといけない。

言葉どうし、文どうしの関連を考えて、文章を大きなまとまりとして読むことは、すぐにできることではありません。しかし、その「関連」を意識して読むことで、少しずつ読めるようになってきます。これからの授業の中では、文の構造、文章の構成を読み取るヒントを出し続けて、みんなが「自分で読める」ようにしていきたいと思います。

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