北浜校ブログ

2024/04/06

小学生の国語   大田

よみトレ

小5の国語の授業。ガリレオに関する文章を読んだ後で,次のような問題を解きました。( )にあてはまる言葉を書き入れる問題。

(ア)を中心にすべての(イ)が回っているという天動説に対して,ガリレオは・・・・

こういうタイプの問題は結構”ヤバい”。ヤバいと思う理由は先頭に空欄があるからです。そうすると,後まで読もうとせずフリーズしてしまう可能性があるからです。

これは私の勝手な考えです。たぶん 私を含めた少なくない数の人間は,”わからないこと”を いったん保留して とりあえず次に進んでみることが苦手なのではないでしょうか。

上の問題の(ア)の部分を見ただけでは答えはわかりません。答えはわからんけど とりあえず続きを読んでみようとする。

”・・・という天動説”まで読めば(ア)と(イ)に何が入るのかはわかる。(『ガリレオに関する文章』の中に答えはあります)

さすがに実際の授業で(ア)の部分でフリーズする生徒はいませんでした。しかし,(ア)の部分で「わからない」という感じで思考停止してしまう現象と同じようなことが他教科の問題を解くときに起こります。

質問対応で

社会などの質問があったときに考えることがあります。

この生徒の頭の中には答えが”入っている”。けれども 答えを頭の中から取り出せず質問をしている。なぜだろう。たぶん 問題〔設問〕が読み取れていない。では なぜ読み取れていないのだろう。問題〔設問〕の途中でフリーズしている可能性がある。その部分はどこだろう。

問題〔設問〕の文を一緒に追いかけて(読んで)いきます

「ここまで読んだだけだと私も答えなんかわかりませんよ」

「でも,我慢してもう少し読んでいく」

「そうするとココに○○って書いてありますよね。コレが大ヒントですけど・・・」

という感じで対応しています。

「わかんないモード」になるとフリーズしやすい。わかんなくてもとりあえず保留して読み続けていこうという,どこかに答えの手掛かりがあるはずだから探していこうという気持ちが失せてしまいがち。

「フリーズしないように!」と口で言っただけではそう簡単には通じないと思っています。「わかんないのを我慢して保留して読み進める」とか「なんとかヒントや手がかりを探す」とかいうことを質問対応のときに実感してもらおうと思っています。そして,そういう姿勢が少しずつ身に付いていけばいいと思っています。これは,文系科目だけでなく理系科目でも重要だと思っています。

小学生の国語(よみトレ)で,問題を解きながら上に書いたようなことを身に付けてもらえるように授業をしていきます。

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