北浜校ブログ

2024/02/13

解像度を上げる 大田

欠席者補習

昨日の欠席者補習は,一人ひとり見て回りました。私が回ってこない時間は,問題を解いて確認テストを受ける。回ってきたら質問。

今回のテスト範囲は,特に2年生がヤバい。東中も北中も。

啓蒙思想,市民革命,産業革命,近代化,植民地化など,小学校では扱わなかった内容が範囲に入っています。今まで習ったことがないのでなじみが薄い内容。だから生徒の”解像度”も低い。1回説明を受けただけではイメージが湧きにくい。

日本の歴史では,異国船打払令から開国,江戸幕府の滅亡まで。ここは話の流れがややこしい。ある程度”解像度”が上がっていないと点数を取りにくい。

生徒の皆さんの”解像度”が少しでも上がるように,個人的に説明するという形式をとりました。補助の椅子を出して生徒の横に座り,「話の流れが見えていないところ(単元)はないか」と聞いて回っていきました。

言葉だけで説明しても”解像度”は上がらない。図を書いたり具体例を出したり身近な話を例え話として出したり生徒個人の”解像度”をはかりながら説明。

ガッツのある生徒

個人的に見て回った時に問題となるのが,時間がないということ。一人にかける時間が少なくなってしまうということです。私に任された1時間で全てを説明し尽くすのはキツい。

授業後に残っていった生徒がいました。その生徒は体調不良で欠席が多かったため補習だけではやりきれていない部分が多くありました。そのため自主的に残って質問。

「夜の授業までほぼ連続になってしまうけれど大丈夫?」「大丈夫です」

ガッツがあるなあ。私の空き時間などを使って,結局,歴史のテスト範囲を最初から最後までやり切る・説明しきることができました。

私自身も非常に勉強になりました。どういう順番で話すのかという説明の構成や具体例・図・例え話など,自分の説明の”抽斗(ひきだし)”が増えたような気がします。

何はともあれ,中1・中2の学年末テストまで あと1日ありますから,不安な生徒(テストに向けて私が不安を感じている生徒)をつかまえて説明をしていきます。(The Catcher in the Toko)。もちろん確認テストも受けてもらいます。

糸屋の娘

夜は中2の国語の対策。ズバトコの問題の漢詩・小説・文法の質問対応。さまざまな質問の中で,漢詩(絶句)の構成法についての質問がありました。「起承転結」とは何なのか聞かれました。

起句:大阪本町 糸屋の娘

承句:姉が二十歳で妹が十九

転句:諸国大名は弓矢で殺す

結句:糸屋の娘は目で殺す

↑にはいろいろなバージョン(娘の住まいや年齢が違ったり,作者?がちがったり)があります。かなり有名なお話。

私が「起承転結とは・・・」と力説するよりも,このお話をした方が,起承転結のイメージが湧きやすいし生徒の”解像度”が上がる。

ただし,これには問題があります。「目で殺す」って中学生に伝わるのか?。もちろん目からビームが出るわけではない(笑)。若い頃に「殺された」経験をここで語るのは教育上よくないだろうし。

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