2023/11/28
実験したことはありませんけれど,問題そのものは変えずに問題の配列を変えるだけでテストの平均点はかなり違ってくると思っています。
例えば
Aパターン・・・テストの中で難しい問題をテストの最初の方に入れる。
Bパターン・・・テストの中で難しい問題をテストの真ん中辺りに入れる。
Cパターン・・・テストの中で難しい問題をテストの最後の方に入れる。
たぶん,Cパターンが最も平均点が高くなると思います。
理由は2つ。1つは時間を有効に使えるということ。もう1つはストレスが少なくてすむこと。難しい問題に時間をかけすぎ,本来だったら解ける問題に手が回らずにタイムオーバーとなってしまったら点数が下がります。解けない問題,難しい問題はストレスの種。テスト中にストレスを感じてメンタル面をやられたらいつも通りの力が出しにくいです。
テスト勉強のときは,順番通りに問題を解いていく。難しい問題にぶつかったらすぐにあきらめずに考える。社会の場合だったら,”この問題はいつの時代の話だ? これはどの単元の内容と関連があるのだ? 今まで習った内容とどんな関連があるのだ? ”などと脳内を検索したり連想をしたりする。そこまでやってわからなければ質問する。このようにして,見たことのないパターンの問題に対する対応力を高めていく。
テストのときには,自分の得意なものや確実に解けるものから解いていく。少し考えて,ちょっとこれは解くための方針が立たないなぁという問題は後回しにする。
例えば,電車の出発時間が迫っているときにホテルか何かで食事をしていたとします。時間的に全部は食べることができそうにない。そういうとき,私は絶対に自分の好きなものから食べます。この例え話とテストの時の問題を解く順番の話は似ているような・・・
実力テストで満点が取れたら素晴らしい。けれども,それはなかなか難しい。完璧・満点を意識しすぎると,難しい問題や自分が見たことのないパターンの問題に出会ったときに心理的に追い詰められる可能性がある。
いくつかの問題は最悪の場合は捨ててもいい,くらいの気持ちで受けたらいいと思いますよ。
公立高校入試で例えば倍率が1.4倍となると静岡県の場合はかなり高い倍率です。1.4倍というのは,合格者10人のところを14人が受験した状態。10/14(14分の10),約分すると5/7の人が合格する。7人中の5人に入るために必要なのは,その高校を受験する生徒の正答率が高い問題で点数を落とさないことです。
難しい問題,知らないパターンの問題はたぶん 正答率が低いでしょうから差がつきにくい。だから合否に大きな影響を及ぼさない。ほとんどの人が正解する問題を,自分だけがミスして点数を落としたらとたんに危うい状況になる。
”自分のできるところを確実に取る! 捨てていい問題は中にはある!”という気持ちでテストを受けたらリラックスできていい結果につながるかもしれません。
中3生の県学調の直前です。
心配で仕方がない という生徒は上に書いたようなことを考えてテストを受けてきてください。
ただ,入試まではまだ時間があります。自分が難しいと感じる問題やこんな問題 見たことないガナーという問題をできるだけ減らしていく。知らん問題にadjustできる力を養っていく。そのための努力を生徒の皆さんにしてもらい,私はそのサポートをしていきます。
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