2025/04/04
久しぶりに私の家庭でのお話。
春休み,家で漢字ドリルを解いている娘に,「この問題,下に書いてある言葉もう少しよく読んでみな」そうアドバイスをしました。すると日々娘の勉強を見ている奥さんが「教えちゃダメよ。ちゃんと×つければいいんだから。」と言ってきました。
奥さんにとっては,「しっかり間違うこと」「それを直すこと」が勉強にとってよいことだと思っての発言でしょう。共感される方も多いかと思います。
「絶対に間違っている」と断言するつもりはありませんし,現にそれでしっかり覚えられる子もいるでしょう。ただ私はあまり賛同しません。一度間違えて覚えれるくらいなら問題を繰り返し解く必要はないからです。「答え合わせ」は,答えを「外」からもらうので,効果が薄い。よくある教科書の調べ学習もそれに類すると思っています。記憶の定着に大事なのは自分の「内」から答えをひねりだすことだと思っています。ですから,私は積極的に「ヒント」を出す指導を大事にしています。「記憶が定着するのに必要なのはインプットではなく,アウトプットだ」という科学的な根拠もさることながら,私の経験上もそれがよいと思っています。
今回のお話は,正しい指導方を伝えたいのではありません。上にも書いたように,私の方が正しいと強く押し切るほどではない話だと思います。ただ,こういう「保護者」「学校」「塾」の「教育方針のずれ」は永遠のテーマですよね。
よだん
先ほどの漢字を解きながら「ここって『かんが』だよね,『かんが』」「『かんが』ってこうって読むんだ!」と娘。
「考」の読み方!
稲田でした
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