2024/11/27
先日「勉強の仕方」について書きました。結論として「しっかり問題に向き合う」のが一番だと書きました。しかし現実では,それでも「結果につながらない」ということはあるのは承知しています。そうなってくると,原因は外側ではなく,ご本人の「内側」になってくることが多いと思います。その内側は,才能や性格など「変えられないもの」も多分に含んでいますが,「変えられるもの」もあります。「やる気」や「モチベーション」ですね。前回同様,何百人の中学生を見てきていえることですが,きれいごとではなく,「やる気」のある子は点数がのびる,点数がのびる子は「点数をとりたい気持ち」が染み出ています。
「やる気」は与えられるものではなく,自分のうちからでてくるもの,もちろんそういう側面は大きいと思います。それでも,気長に待っていられない大人としては,どうにかやる気を起こさせたい。
まず,「誰が言うか」ですが,「センセイのおかげで頑張っています」なんて嬉しい言葉は今までに何度となく受け取ってはいますが,私は保護者の言葉の方は聞くイメージがあります。何といっても大事な存在だからです。少し反抗期などで,素直に聞けない場合は私たち第三者のほうがいいかもしれませんね。
つぎに「どうおこさせるか」ですが,これは内容も方法も様々だと思います。保護者の好みもあれば,その子の適正もある。ほめる,おこる,報酬をあげる,罰をもうける,,無限にあります。ただここでひとつだけ提案があります。子供の脳は「未来の報酬」より「今の報酬」を求める傾向にあるという研究結果をみたことがあります。脳が未発達であることかららしいですが,まだ経験の少ない子供は未来にどうなるのかをイメージできないからでしょうね。私の経験からも,今回よく頑張ってるな~と思う生徒と話してみると「実は今回のテストで○○点以上だと・・」みたいな約束を保護者としていたということが結構あります。そういう「短期的な」報酬や罰はやはり効果があるように見えます。ただこれはやはり好みの分かれるところでしょうから,「提案」にとどめます。
私は私で,いつもその点は意識して生徒と向き合っているつもりですが,保護者様にたよる部分はやはり大きいかなと思います。
稲田でした
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