2024/06/18
最近告知系が多かったので,少し文章を。
「学校では順位をつけない,発表しない」そうやって,学校では他人との比較を避けるようになっていますよね。もちろんその意味は分かります。
他方で,塾では今もテストの優秀者などを掲示します。上がった下がったがモチベーションになるからです。比較することのネガティブな側面は重々承知しつつも,その頑張りにつながる効果を捨てられません。
さらにいえば,定期テスト以外でも,「単語テスト」「自主勉に来た時間」いろんなときに優秀者はだします。さらにさらにいえば,優秀者以外でも,「他の子は・・・」「3年生は・・」「Sクラスは・・」といった言葉を私は使います。私は「他人とくらべます。」
なぜ他人と比べるのか。その理由ですが,ひとつは,その方がわかりやすいからです。他人と戦わない場合,頑張るためには「自分との闘い」になりますね。私はその方が難しいと思うからです。形のない自分より,目指したい他者を見る方がわかりやすいと思うからです。もうひとつは「自分の外にも答えを見つけて欲しいから」です。「どれくらい頑張るのか,どのように頑張るのか」それを自分以外のセカイからも見つけて欲しいからです。「自分と向き合うこと」を全否定しているわけではありません。ただ,まだまだ小さなみんなのセカイ。いろいろな人間やいろいろな考えに触れてセカイを広げて欲しいのです。ちなみに「現実の世界でも結局他人と比較されるのだから」というのはあまりは関係ないと思っています。
最初にさらっと流しましたが,比べることのネガティブな側面は重々承知しています。「妙に自信のない次男坊」みたいな子はたくさん出会っています。他の子を引き合いにだすにしても、その子にポジティブな影響を与えられるよう細心の注意ははらっていくつもりです。それでも「他人と比較されること」そして「比較された本人が他人を見ること」って大事だと思っています。
稲田でした。
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