与進校ブログ

2024/05/08

不都合な真実 その2 稲田

「15×40」中学生がこの計算をすると,生徒によっていろいろ分かれます。まずは暗算。「ごしにじゅうの,しいちがしで,たしてろく。さいごにぜろを足して」と頭の中で唱えて解ける子ですね。残るは筆算を書く子。その中でも,15×4だけ筆算を書く子,15×40を書く子,15×40を書くうえに繰り上がりを未だに丁寧に書く子・・・。

答えは600でも,かかる時間が全然違います。暗算の子は1秒か2秒くらい,0の段も書いて,繰り上がりまで丁寧に書いての子はその10倍くらいかかります。結局は,前回書いた「解く速さ」につながる話です。

 

前回から書いているこの記事は,「学校の先生は保護者は分かっていない!」といった話をしたいのではありません。伝えたいことはもっと複雑です。上に書いた「丁寧に筆算をかく子」は,「真面目な子」であり,点数はむしろ結構高い子だったりします。大人から受けた指導をしっかり実行する子なんですから当然ですね。難しいのは,そういう「真面目な子」の弱さは「柔軟さに欠ける」ところだということです。いつ筆算を辞めていいのかわからないんですよね。そして,そういう生真面目すぎる子が点数の壁にぶつかっている場面もたくさん見てきました。

話をまとめますが,どちらかでいえば,私は「真面目な子」の方が点数が伸びると思います。だから「生真面目さ」を否定する気はさらさらありません。そういう子を応援したくて今回の記事を書いています。いろんなものを吸収してください。

稲田でした

 

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