本部校ブログ

2025/12/06

貴重な経験   杉村

 こんにちは。

 先日5日,本部校の中3受験生に向けて,ここから入試までの受験勉強に向けて心構えについて話しました。テキストの進行状況や学習に費やす時間の現状を見ていると,このままではいけないと感じたからです。

 まずその話の中で強調したのは絶対外してほしくはない勉強のやり方のポイントです。残された時間は3か月,効率よく実力をつけるためには勉強で最も大切なことをもう一度意識するべきです。

 それはとてもシンプルで当たり前なことです。わからない,出来ないを着実にできるようにしていくこと。愚直にこれをくり返していくこと以外に実力アップにつながる道はありません。

 ただ単にテキストを解く,という行為を繰り返しても効果はありません。忘れてはならないのはどんなに小さなことであっても自分の「出来ない」「わからない」にこだわりぬく気持ちです。

 例えば,小さなことかもしれませんがテキストを解く過程で,わからない(覚えていない)単語が出てきたとします。いまこの場でそれを覚えておかないと,今後その単語を覚える機会は永遠に来ないかもしれません。ひとつひとつ自分の弱点に真摯に向き合って,わからない,できない問題に出くわしたら今できるようにしておくべきなのです。

 この心構えで進めていたらテキストを解く時間そのものよりも,できていない-ところをモノにする時間がどんどん多くなるはずです。真摯な気持ちが強ければ強いほど,それにかける時間が多くなるはずです。よって勉強時間がいくらあってもたりない,…という状況になってしかるべきです。もっと時間が欲しい…こういう気持ちを感じたならきっと受験生本来の勉強ができているという事になるのではないでしょうか。

 生徒の前でえらそうなことが言えるほど私の中学校時代にそのような勉強はできていませんでした。ところがその後高校3年生の大学受験の前の数か月は,まさにこのような状態だったことを覚えています。今でもよみがえることがありますがあのときほど必死に打ち込んだ時間はありません。まさに「何かにとりつかれた」状態の勉強でした。「孤独な自分との闘い」は永遠に続くものではありません。でも実はこれがのちの人生に何かしら良い影響を与えるような貴重な経験となるはずです。

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