2025/11/07
こんにちは。
昔,ドイツの老古学者でシュリーマンという人がいました。 10数か国語をマスターして,わずか6週間で1か国語をマスターしたといわれる語学の天才でした。
私は読んだことはないのですが,彼の「古代への情熱」という著書の中に語学の勉強法が書いてあるそうです。
『・・・大きな声でたくさん音読すること、ちょっとした翻訳をすること,毎日1回は授業を受けること,興味のある対象について常に作文を書くこと、そしてそれを先生の指導で訂正すること,前の日に直した文章を暗記して次回の授業で暗誦すること』・・・をしたと書いてあります。
彼は,あまり「文法」というものを重視しなかったともいわれています。小さな子供が言葉をマスターしていくように,言葉をまねて言葉に出して使ってみることに徹底したようです。
中1生の英語はまさに,初心者の英語です。これから何年間も勉強し続けていかなければならないのです。
このシュリーマンの言葉のように,音読したり文を書いたり,暗記・暗唱したり,書いたりと,理論を勉強するのではなく身体で体得するということが必要なのだと思います。
私も英語を勉強してきた者としてシュリーマンの言葉に実感するものがあります。テスト前の今,英単語と基本文を覚えさせています。生徒にしてみれば書き取りをしたりと面倒くさい勉強をしなければならない教科です。一時的にはできてもずっと継続することも必要です。まさに忍耐が求められるのが語学というものなのでしょう。
生徒たちには,今後の英語に苦しまないためにもまず中1の初心者の段階でしっかりと勉強法も確立できるように指導したいと考えています。
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