2025/11/06
こんにちは。
ネットニュースで以下のような記事が載っていました。
『2020年度の指導要領では小学校での探究学習やグループワークの授業が組み込まれました。そういった授業が増えたため、基礎的な知識を教えたり、それを反復し練習したりする機会が減っており、『読み書き計算』すら身につかない児童が増えています。』
ある保護者の投稿も同時に載っていました。『…算数が得意なはずのうちの子が『時間の計算の問題が解けない』と泣きだしたんです。見ると13時36分の30分後は何時何分?といった基礎的な問題。私が5分ぐらい教えたらすぐに理解して解けるようになりました。どうしてこうなったかというと、小学校の授業は『探究型グループ学習』で『時間ってなあに?みんなで考えてみよう。考えたらそれを模造紙にまとめて書こう』という感じでおこなわれていたが,肝心の時間の計算の仕方を一切教えていなかったのです…』
信じられないような話です。基礎事項である時間の計算の仕方を教えて練習して身につけさせることをしないまま,何が『探求型グループ学習』だ?といいたいです。
これは小学校での話ですが,おそらく中学でも同じようなことが行われているのではないかと思います。英語ならALTの先生とのコミュニケーション的な授業をやっているとよく生徒から聞きますが,おそらく基礎的な文法事項やそれに関する演習などの時間をしっかりと取ることなくそのようなことを多く費やしているのだと思います。単語すらまともに書けない生徒が増えているのにコミュニケーションがどうのこうの,ひどい話です。
塾に行っている子はその部分を塾で身につけられますが行っていない子は学校に行っていても基礎事項すら身につけることができないのです。学校は,もう一度基礎事項を身につけるという学習の根本に立ち返る必要があるのではないかと思います。
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