2025/09/06
こんにちは。
私は30代後半のころは体重が増えすぎて,いわゆる「メタボ」かつ,「糖質過多」の状態でした。ラーメンやスイーツなどおいしいものはすべて糖質といってもよいくらいです。わき目もふらず食べていました。運動もほとんどせず,挙句の果ては,軽い脳梗塞になって入院してしまったこともありました。
現在は運動もずっと続けているせいか,体重の変化もほとんどありません。「体脂肪率」も先日14%を切るまでになりました。食事も気を遣うこともできるようになり,少しぐらいは食べたい衝動を「我慢」する力がつきました。しかし完璧に,というわけにはいかず「週末ぐらいはいいだろう」と,甘えが出てシャトレーゼに直行したりもしています…。
そこで以下のような「心理学の実験」の話を思い出しました。
心理学の教授が実験のために4歳の子供たちの目の前にマシュマロを1個おいてこう言ったそうです。
「おじさんが戻ってくるまでマシュマロを食べるのを我慢出来たらもう1個あげるからね。」 実験の結果はどうだったでしょう?
中にはすぐに食べてしまった子もいましたが,平均3分ほど待つことができたそうです。 ただ何人かは15分待つことができてご褒美にマシュマロをもう1個もらえたそうです。
この実験にはさらに続きがあり,16年後と18年後,さらに39年後に追跡調査をしたそうです。
4歳の時のその実験に参加したマシュマロを我慢できてもう1個もらえた子供は,出来なかった子供に比べて親からの評価が高く,大学入試の得点が高く,大人になった時の収入も高かったそうです。そして,実験をした教授は,研究論文の中で「ご褒美を我慢して先のばしに出来る」力を大切な「能力」としています。「我慢できる力」というのは勉強や人格形成に影響を及ぼすといえるのではないかと結論付けています。(これは「マシュマロの心理学」と言われます。)
私がこの4歳のこどもだったら,どうだったろう?たぶん,真っ先に食べてしまう,そんな子供だったかなと思います。でも今は,必要だと思うときは人並みに我慢できます。
人は成長するにつれていろいろな場面の中で「忍耐力」を徐々に培っていくのでしょう。「いやだな」と思いながらも勉強机に向かう事の連続で勉強をするようになります。そして大人になるに連れて我慢する力や「忍耐力」を身につけていく…学力向上のヒントはその辺にあるのかもしれません。
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