2025/08/30
こんにちは。
この暑さにうんざりして,早く季節が進まないかと考えていました。そこで思い出したお話です。(以前もブログに書いたネタですが,すみません。)
「イソップ童話」だったか,定かでないですが,「北風と太陽」という話があります。
話の中身はこうです。ある日北風と太陽が言い争いをしていました。北風と太陽がどちらが強いかということです。そこで「道を歩いている旅人の上着の服を脱がせた方が勝ち」という勝負をすることで決着をつけようという話になりました。
すると,まずは北風が、力いっぱい冷たい風を吹いて上着を吹き飛ばそうとします。しかし旅人は寒さにぶるぶると震え、上着をしっかりと押さえてしまい、脱がせることはできませんでした。
次に太陽が照らします。最初は優しいあたたかさで旅人を包んでいましたが、だんだん日差しを強くしていくと、旅人はあまりの暑さに上着を脱いでしまいました。
こうして、勝負は太陽の勝ちとなりました。手っ取り早く力まかせな手段をとった北風よりも,ゆっくりと気長に着実な方法を選んだ太陽が強かったというわけです。
物事への働きかけに関する教訓を示しているこの話は,教育にももちいられます。
旅人は生徒です。「生徒」に「働きかけて」勉強させるために,教師は自主的に勉強させる気にするために「太陽」になるのが理想です。しかしながら,気長に待っていても勉強が好きではなく怠惰な生徒の場合は,待っている間にどんどん取り残されていってしまうかもしれません。教師には,時に「北風」のような即効性をもとめて力で強く出ることも必要だと思います。
しかしながら,無理やり「やらされている」感のみで勉強をやっている生徒がいつか自発的にやるようにならねば真の意味での学力はついていかないでしょう。これは大変難しい問題です。
生徒に「勉強は自分のためにしなければけない」ものだと早く気づいてもらえるように,周りの大人たちや教師はは生徒に日々「風」そして太陽の「光」をあて続けなければならないと思います。
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