2025/05/23
こんにちは。
友人や知人など,その人たちに対して一度抱いた印象,例えば「優しい人」「気が短い人」「いい加減なやつ」など,一度抱いた認識は,その後,よほどのことがない限り,拭い去ることはできません。
ことに悪い印象は,より強く相手の心深くに印象付けられ,その後よほど衝撃的なことがないと,それはよい方に転じることはなかなかありません。
その人の意外な一面をひょんなことで発見したり,目の当たりにしたとき,「ああ,この人にはこんな一面があったんだ!」とか,「実はとても思いやりのある人なんだ。」と,ある種の衝撃をもって感じたとき,はじめてその人に対してとらえていた人物像を見直したりするきっかけになります。
生徒と教師の間でも同じことが言えます。
「忘れもの」を一,二度繰り返しただけで,「忘れ物が多い」という認識を持たれ,3回目にはもう決定的となります。その後,忘れものが改善したとしても払拭できない時期がかなり続いてしまうのが現状だと思います。
このことから,提出物の期限遅れなど自分の評価のマイナスにつながるなることは絶対にしない,ということがいかに大切かわかります。また負の印象を覆すならば,ちょっとのことではだめで衝撃的な事実を相手に突きつけることです。
例えば,ある教科のテストで低迷していた点数が,あるとき,飛躍的に伸びたとします。「お!?」という感じで相手を注目させたら,それは必ず相手の自分に対する評価を変えさせるきっかけとなり得るのです。うまくいけば普段の取り組み姿勢がその結果を導いたんだと思わせれば,その場で評価が一変するかもしれません。
中3年生には内申点を上げる話を春にしました。その後の取り組みはどうでしょうか。やがて期末テスト対策期間に入ります。内申アップのビッグチャンスの到来です。目に見える数字(得点)でアピールする大チャンスです。得点でのアピールが何よりも効果的です。相手の自分に対する評価を変えるということはいかに難しいかを認識したうえで,何よりも「変えるんだ」という強い本人の意思と努力,行動が相手を振り向かせるのだということを頭に入れて行動しましょう。
Copyright(C) 桐光学院. All rights reserved.