2025/05/15
こんにちは。
昔読んだ本に,オオカミ少女の話(実話)というのがありました。その昔,インドの山奥で,子供の頃にオオカミの群れにさらわれた少女がオオカミに育てられたという話しです。さらわれた数年後にその子は発見され,群れから救い出され,神父さんに引き取られて育てられたそうです。その後は割と短命でなくなってしまったそうです。
その少女は,発見されたときは四つ足で歩き,人を見れば鋭い目で威嚇するように吠えたということです。ものを食べるにも犬のように手を使わず口から直接食べていたようです。結局最後まで人間らしい生活をすることができないまま亡くなりました。四つん這いの衝撃的な写真もその本に載っていました。
このエピソードから我々人間は人間として生まれたら人間になるのではなく,生後,その環境によって人間として成長していくのだということに気づかされます。人間として誕生したそれだけでは人間になれないのです。オオカミに育てられたら見た目は人間でもオオカミになるのです。
人間は,身をおく環境から大きな影響を受けているという自覚が必要です。その人を取り巻く環境がその人のその後を左右することになる可能性はかなり高いのです。
学校,家庭,部活動,塾・・・どれも子供たちが身を置く環境です。子だもたちはそれらの環境から様々な影響を受けて育ちます。そこにかかわる私たち教師も常に子供に様々な影響を与える存在であると自覚して日々教壇に立つ心構えが必要だと改めて思います。
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