2025/03/28
こんにちは。
私たち地元浜松のヒーロー,徳川家康が子供の頃の話です。
家康は,子供のころ人質生活を送っていたのはよく知られるところです。小さいころから親元を離れ,全く知らない他家に預けられたのです。駿府,現在の静岡市にあった「今川家」です。当主である今川義元は,人質である幼少期の家康を育てるにあたり,家臣に対して「むごい教育」をするように命じたとそうです。
「人質の家康には好きなだけご馳走を与えよ。寝たいと言ったらいくらでも寝かせてやれ。夏は涼しく,冬は暖かくしてやれ。学問が嫌だというなら一切させなくて構わない・・・」
「むごい教育とおっしゃったのに,それほどまでに甘やかせるのはどうしてですか?」と首をかしげた家臣。
彼に対して今川義元が言った言葉がこれです。「そのようにすれば,たいていの人間はダメになるからだ。」
今川義元の言う「むごい生活」とは堕落に浸りきる生活だったのです。
実際には,家康の人質生活は,厳しいものであり,上記のような甘い生活とは程遠い「修練の日々」だったようです。その後も苦労の多かった家康は天下統一を果たします。
以上の話を踏まえると,自分に対して常日頃から苦言を言ってくれる,時には厳しいことを強いるような親の存在はとてもありがたいものです。ダメ人間にならないように,「叱咤激励」してくれる存在が身近にいることは幸せなことです。
春休み家族といる時間も多いでしょう。親御さんへの感謝も感じてください。
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