本部校ブログ

2024/10/12

「字を丁寧に」ということについてもう一度考える。  杉村

 こんにちは。

 テストの答案の採点をしながらいつも感じているのは,生徒の字の丁寧さ,不丁寧さです。感心するほど丁寧で見やすい字を書いている人もいれば、「これっていったい?なんて読むのだろう?」とまるで暗号を解くように考え込んでしまう場合もあります。これはストレスでしかありません。

 いろいろな場面で,「字は丁寧に書く」そう言われてきたと言われますが,その理由として挙げるならば次の事だと私は思います。

①自分が書いた字を読む相手がいるということ。

②字をていねいに書くことは、学力向上につながるということ。

 ①に関しては,決して上手に書く必要はなく,ていねいに書くことが大切です。それが読む相手への最低限の心遣いです。字をくしゃくしゃに書く人は自分自身が読めれば相手も読める,と思っているのでしょうか。コミュニケーションのツールですから字は相手が読むことを前提として考えなければなりません。提出物のプリントやワークであれば点検する先生が読む。入試では高校の先生が読みます。先生が読めなければ自分の努力も伝わらないどころか不快感を与えてしまい,書いている人物の人自身がいい加減な人間だと思われることさえ否めません。

 ②について,「字をていねいに書く子供は、学力が伸びる傾向がある」といういくつかの研究報告があることも聞いたことがあります。字をバランスよく書くことは、脳と運動器官をつなぐ神経が連携してできる、かなり高度で複雑な技だそうです。さまざまな神経を働かせ、書く動作を繰り返すことで脳に情報を送りやすくします。脳は活性化され理解力が高まり,また定着させやすくするのです。

 これは心がけひとつで変えられることです。自分の書く字についてもう一度考えてほしいです。

 本部校BLOG 一覧へ 
Page topPage top