仕組まれている？　　　杉村

　こんにちは。

　入試というものは間違いなく今後の人生をある意味左右する大舞台です。その受験を乗り越える力，それは学力以外に精神的な部分の力も大きいと言わざるを得ません。

　今までに培った「集中力」や「忍耐力」，目的を遂げるための自分を鼓舞する力，やると決めたことを推し進める推進力。こうした受験生のメンタルの強い力はどうしても必要です。受験というものには人間が成長する過程で身につけるべきさまざまなものを培う土壌があるのです。

　いや，ひょっとすると受験という制度的なものを通して，子供たちは社会に出て生きる力を試されているのではないでしょうか。あらかじめ仕組まれているのかもしれません。例えば，学校の提出物を当然のことですが，きっちり終わらせられるということも評価になります。社会や仕事で組織の中で生きることを想定した時，やるべきことをしっかりできない人間は組織にも社会にも信用されませんよね。そうならないよう訓練されているのです，きっと。

　そう考える時，よくできているシステムだとも思うのです。それが良いこと悪いことかという善悪の問題ではなく，現代社会で生きていく以上，その資格を与えるための訓練だと考えて，この受験というものに挑んでみても，決して損ではありません。そんな風に考えています。