本部校ブログ

2024/06/29

「境地」     杉村

 こんにちは。
 パリで開かれるオリンピック開幕まで,あと1か月を切りました。TVニュースでも出場が決まった選手の特集が毎日のように組まれています。どの競技も楽しみですが,私は特に男子も女子もバレーボールが楽しみです。

 私は,中学生時代バレー部に属していました。その当時,バレーボールが今のように世界でトップレベルに日本が名を連ねるという事は全く考えられませんでした。それはバレーボールという競技において体格の差というものは大きな壁だったからです。その当時は,どんなにうまくなっても体格の差があるからメダルなど夢のまた夢,といったような雰囲気があったように思います。

 ところが今や,体格の差が縮まったこともありますが,それを上回るジャンプ力とパワー,技術力,チーム力などがそれをはるかに上回り,体格の差はさして問題ではなくなっています。見ての通りパワーでも日本の選手は外国の選手を凌駕しています。それは野球の大谷選手など他の競技でも同じです。

 テレビを通して伝えられる選手たちの表情はどの選手もはじけるばかりの明るさです。その中で,オリンピックを楽しみたい,という言葉がよく聞かれます。頂点やメダルを狙いつつも「楽しむ」という感覚。プレッシャーや緊張はマックスに高まっているはずなのに。これこそがたどり着く資格のある者だけが達した「境地」というべきなのでしょうか。

 最大限の努力を積み,挫折も経験しながら戦い抜いてきた人たちがたどり着ける境地。受験生や勉強にもたどり着けるこのような境地があるのでしょうか?

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