修学旅行で「広島」　　杉村

　こんにちは。

　東部中の中3生は修学旅行に行っています。何より天気に恵まれて良かったですね。思い切り楽しんでよい思い出を作ってほしいと思います。　

　他の中学の修学旅行と違う点は，東部中は旅行の行程に広島が入ることです。普通は中学校の修学旅行は「奈良・京都」が定番ではないでしょうか。特にこの時期，中学生の段階で「広島」を訪れることはとても価値のあることだと思います。

　私はかつて高校の修学旅行で広島を訪れました。その後，訪れる機会のないまま今に至っておりますが今でもその記憶は鮮明に覚えていて，宮島の美しさもさることながら，それ以上に原爆ドームや原爆資料館への訪問は衝撃を持って受け止めました。この国の過去の凄惨な時代をみつめることで，今という時代に我々が平和な日本で生きていられることがいかに貴重な事であるかという事が分かります。時代はつながっていて「ヒロシマ」の犠牲の上に私たちの今の暮らしがあるのだと，気づかされました。

　過去ではなく現在に目を向けてもいま世界中のあちこちで紛争で平和に暮らせないひとびとがいるということも重ね合わせて考えるきっかけになってくれればよいなと思います。結果，歴史やグローバルな社会に興味が育てばよいなとも思います。

　生徒たちが何かしらそのようなことを考えるきっかけになるだけでも広島を訪れる価値はあると思います。受験勉強では得られない何かを得られるとしたら，それも大変重要な体験なのです。