2024/04/06
こんにちは。
春休みももう終わりですね。この春,Tポイント制度などを設けて,この期間は桐光でたくさん勉強しよう!と呼びかけ,自習や個別参加などへ参加を促してきました。
本部校の生徒たちは,スポーツマンが多く,部活がらみでなかなか忙しい様子もありながら,それでもできるだけ桐光に来て勉強しようと呼びかけました。中には学校課題をもってきて継続的に桐光にきて勉強してくれた子もいました。
さて以前にもこのブログで紹介したのですが,以下のような話があります。
イオンなど,フードコートのテーブル席などでよく「ごみをきれいにかたづけてください。」とか「コップは返却口へ」と客に注意をうながす貼り紙が貼られているのをよくみます。しかし上記のような,店側が客に注意をうながすような貼り紙というのはほとんど効果がないそうです。
そこで,次のような実験をしたそうです。同じお店で,「しっかりとそうじしてごみを片付けてきれいにしてから帰る」という行動をわざと客の前で1日に数回,数人がやってみせたのだそうです。つまり,客に成りすました「サクラ」の数人がコート内の複数の場所で混んでいる時間帯をねらって演技でやってみせたのです。その結果,ゴミやコップを放置して帰る客は格段に減った,というのです。
その話が掲載されていたのは心理学の本で,こう結論付けられています。人間は貼り紙などのメッセージの文言ではなく,人の「行動」を見て自分の行動を変えるものなのだと・・・。
勉強もこれに同じ。子供たちは「勉強しろ」ということばで動くのではなく,頑張って勉強している友だちのすがたを見てそれがじぶんの脳裏に焼きついたその他人の行動に触発されて自分も同じ行動をしたくなる,という事も言えると思います。
フードコートの客も,他人がきれいにするのをみて,自分のかつての行動を恥じ,自発的にそうしなければいけない,って思たのです。同じ校舎とクラスでそんな人がたくさん増えればどんどん皆に波及します。
このように,塾で勉強することや集団授業の強みはまさにここにあるのだと思います。
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