2023/11/09
こんにちは。
私が以前読んだ本に,こうありました。「中等度以上のうつ症状がある子供の割合は高校生で30%,中学生で24%,小学4年生以上で15%にも上る」と。(国立成育医療センター調べ)コロナ禍で,この数字は軒並み上がってきたそうです。
考えてみれば,今の受験生はコロナ禍のなか中学に入学しました。今でもコロナはおさまりきっていませんが中学3年間の大部分をコロナ禍の中で過ごしてきました。大変なことです。
コロナのなかった時代に心おきなく受験生として勉強に打ち込めたこどもたちとはまったく違います。いろいろと制約が多い環境の中で中学時代を過ごしてきました。思えば,そんな「不測の事態」生徒達にいかんともしがたい状況の中でよく頑張ってきたと思います。
こんな時代の中で我々現在を生きる人たちは「ゴールを目指すのではなく,その先の新しいスタートを目指してがんばる考え方」が良いというあるドクターの提言が前述の書籍に書いてありました。
受験生にとっては,以下のような考え方にシフトすることで気持ちの持ちようがひょっとしたら変わるかもしれません。苦しい先にあるゴールを目指すのではなくその先にある晴れがましい時代の始まりを大いに意識する。この受験のゴールは受験または志望校合格であるが,そこを目指すのではなくその先の高校進学がスタートとする時,を目指す。つまり目指していたものの「その向こうへ行こう」と思い込みましょう。
ゴールではなくスタートを意識することでわくわく感が高まってきませんか。4月晴れて高校生になるまではあと5か月あまり。新しい環境で,新しい自分でのスタートをおおいに意識することで大変な勉強もがんばれるのではないでしょうか。
・参考文献「リセットの習慣」 著 小林弘幸(日経ビジネス文庫)
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