本部校ブログ

2023/08/13

理科の自由研究①橋本

理科の自由研究について。

個々に相談している生徒はいますが、この機会に、3回に分けて書いてみます。

 

ステップ 目標レベルを決める
・自由研究のコンテストで賞を取りたい
・学校の先生から「B評価(ふつう)」や「A評価(優秀)」の評価をされたい
賞を狙うのであれば、色々と工夫や準備が増えますので、今回は賞までは狙わないレベルを選んだ、ということで話を進めていきます。

ステップ 研究のタイプを決める
自由研究は、大きく分けて四つのタイプに分けられます。

タイプ1 「工作タイプ」
『身近にあるものを分解→別のものを使って再現』する実験。
手順:計画→分解→道具集め→再現工作→レポート(考察)
〇:道具があって手先が器用なら短期間で高評価の研究が完成する
✖ :道具を集めるのが大変。手先が器用でないと工作に時間がかかる
NHKの自由研究を応援する番組ではオモチャのプルバックカーや、手を使わずに足を使って開けるゴミ箱などの再現が紹介されていました。例えば他に再現しやすいものとしてはモーター、扇風機などがあるでしょうか。学校で習ったことをテーマにすると受けがいい先生が担当であった場合、学習した分野的に中1生と中2生は難しいかもしれません。

タイプ2 「実験タイプ」
『教科書に載っている実験を自分でやってみる』実験。
手順:計画→道具集め→実験→レポート(考察)
〇:計画と道具が充実すれば短期間で研究が完成する。実験に関する情報が集めやすい。
✖ :道具を集めるのが大変
教科書の実験を再現したうえで「こんなことも試してみた」とプラスすることで「理科の学習に関する興味関心」があるとアピールすることができます。
例えば中1分野であれば呼吸や光合成の実験をいろいろな種類の植物でやってみた、光をあてる時間やあてない時間を変えてみた、光の種類を変えてみた、など。中2分野であればいろいろなものを酸化させた後に還元してみた、様々なものを化合させて質量の変化を比べてみた、などでしょうか。

タイプ3 「取材タイプ」
『施設で学習したことをレポートにまとめる』実験。
手順:計画→施設見学→レポート(考察)
〇:道具がいらない。手先の器用さが関係ない。
✖ :施設に行って「勉強」するので「取材(1日以上)」「まとめ(半日以上)」かかる。
施設に行って調べる研究です。基本的にはタイプ2と同じく「教科書に載っていること」をテーマに選ぶとアピールになりやすい反面、教科書内容から離れた内容は「このテーマを選んだ理由」に説得力がないと「遊びに行った施設で適当に済ませたな」と思われるリスクがあります。また、同じ施設で2年連続、あるいは3年連続で同じテーマを扱うと2年目、3年目は研究内容が深いものになります。
身近な施設では天文台、ウォット、のんほいパーク、豊橋視聴覚センター、東海大学海洋科学博物館、竜洋昆虫自然観察公園などがでしょうか。リニューアルした浜松科学館はこのタイプの研究にはやや不向きかな、と思います。

タイプ4 「観察タイプ」
『植物の成長や時間のかかる実験の経過観察』をする実験。
手順:計画→観察→レポート(考察)
〇:内容にかかわらず「やりました」アピールが確実にできる
✖ :時間がかかる。結果が不確実
小学生のころにやった(かもしれない)アサガオやゴーヤなどの栽培、物質の酸化の経過観察やカビや菌の増殖観察などを記録していく研究です。結果が思うようにいかなかったら適当にでっちあげることができる半面、確認が難しいために信ぴょう性に欠けて確実な高評価を狙いにくいとも言えます。

明日のその2に続きます。

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