2023/08/10
こんにちは。
学期末から多くの生徒の3者面談を実施してきました。そのなかで割と多いのが,「国語の成績(テストの得点)が…。」という悩みです。意外と5教科の中で一番やっかいなのは「英語」ではなく「国語」ではないかと思います。
国語以外の教科は優秀なのに国語だけはダメだとか,学年を問わず「国語の点数がとれない」,「国語をどうやって勉強したらよいのかわからない・・」という話はよく聞きます。
私自身も学生時代に国語という教科に手を焼いていた記憶があります。他教科とちがって,特に覚えることはないで,勉強をあまりしませんでした。(覚えることがあるとすればあるとすれば,漢字に文法,古文の「古語」くらいなものです。)国語力とは,ほぼ文章読解の力ですのでここにメスを入れないかぎりは事態は変わりません。
やっかいなことに,読解力は一朝一夕につくものではありません。ましてや,映像文化の中にどっぷりつかって成長してきた生徒たち。文章を読む機会は生活の中でほとんどないという現実もあります。
ここで私の送りたいアドバイスはやはり「問題演習」です。それも教科書準拠の問題ではなく,例えば入試問題をあつめた文章読解の問題を解くこと。一日一題の文章問題を継続して解く,ポイントは時間制限を設けることです。一つの大問を20分なら20分と時間制限を設けて問題を解く。入試などのテストでは時間制限の中で内容をしっかりつかみとらなければなりません。これは読む時の集中力を高める訓練でもあります。
ひとつひとつの問題を解き,丁寧に見直すこと,その中で少しづつ「読解のツボ」が分かってきます。少しづつ徐々に文章問題にも慣れてきて文章を集中して読むこともできるようになります。こうして少しづつ国語は力がついてくるのではないでしょうか。
受験生にとって,国語を何とかしたいなら,今やり始めなければ,効果は期待できません。入試1か月前になって国語力が伸びないと焦ってもそれはあとの祭りです。今すぐ取り掛かりましょう。
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