本部校ブログ

2023/06/30

受験生の顔   杉村

 こんにちは。

 この時期,どの校舎でも授業がない時でも「学調テキスト」をもって自習室に通ってくる中3の生徒が出始めます。部活動を引退して,受験生への切り替えが済んだ生徒です。一人でふらりと自習室に来て,集中して勉強をやって帰っていく。もちろん自分の意思で。まだ中体連の真っ只中で部活動から開放されない生徒もたくさんいますが,徐々に,「受験生」として行動するパターンに移行しつつある生徒が出てきます。そういう生徒には頼もしさを感じ,これからの長い道のりに向かって歩き出した旅人のように見えます。「頑張れよ」って声をかけたくなります。

 先日の授業で,『少しでもはやく「受験生の顔」になるんだよ・・・』と生徒に伝えたら,「一体それはどういう顔か?」と問われました。それはなかなか言葉で説明できないのですが,長年の経験の中で真に受験に向き合っていると,その生徒の「顔つき」が変わってくるような感じを私は受けています。言葉で説明するのは難しく,多分に感覚的なものです。あえて言えば,例えばアスリートが大事な試合を前にして「気」を発しているような感じです。

 受験を自分の人生において乗り越えなければならない壁ととらえ,真っ向から向き合って試練として挑む。どこの高校に入るのかというのは関係ありません。自分のために努力できるかどうか,です。それが本人の気持ちの中にしっかり自覚されたとき,あるいは「覚醒」し,受験生の顔になるのではないでしょうか。

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