天竜校ブログ

2023/08/19

自分のための勉強にしよう  智久

こんにちは。社会・国語担当の鈴木智久です。

You can take a horse to the water, but you can’t make him drink

(馬を水場まで連れて行くことはできても、その馬に水を飲ませることはできない。)

よく目にする言葉です。人は他人に対して機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人のやる気次第であるという意味ですね。だから、我々塾の教師は、子供たちの「やる気」を引き出すように授業しなければならない。

確かにそのとおりなのですが、最近は少し違う思いもあります。まず、水場まで連れて行かないと、何も始まらないのではないか、水場に行けば、のどが渇いていたことに気づくのではないか、ということです。

以前は、塾に来ているということ自体、すでに子供たちは水場に来ていると考えていましたが、今では、塾の中でここが水場だよということ(勉強すべき教材だよ、勉強すべき単元だよ、ここが弱点だよ、という指摘)を、子供たちに示してあげることが大事なのではないか、ということです。

たとえば、定期テスト前に、自分のテスト範囲をまったく見ていない子。やる気がないのではなく、関心がない(それが、やる気のなさだと言われればそれまでですが、勉強をやりたくないというのとは、少し違うのです)から、テスト範囲を知らない。そんな子に、「こことここが出るよ」と示してあげるだけで、ちゃんと準備し始める。そんな姿をよく目にしてきたのです。

だから、夏休み中の授業でも、中学生には事あるごとに中間テスト範囲を意識させています。中3には、「学調」の問題傾向も併せて話します。

それによって、今やっている勉強が、やらされている勉強ではなくて、自分のためになる勉強にかわっていってほしいと願っています。

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