生徒に寄り添う　　杉村

  こんにちは。9月になって中郡校にも夏期講習からの継続で多くの生徒に入塾いただきました。誠にありがとうございました。中には他の塾から移ってきた生徒も多くおります。ありがたいことです。

　時代なのか，今や塾も多様化してまいりました。

　私の中学生時代［かなり昔のことです］は，学習塾はほぼありませんでした。小学生の時は，書道とそろばんの二つが塾の代名詞みたいなもので，多くの生徒が通っていました。そろばんも書道も，特殊な技能をエキスパートである先生から直接教えてもらう場所でした。　

　江戸時代の「藩校」も，幕末の「松下村塾」でも，そこには「師」と呼ばれる人がいて弟子が教えを乞う場所でした。これが「塾」の本質だと思いますが，今や，塾と言っても様々な塾がひしめいております。中には教えることが中心ではなく，自主学習をやるだけ，パソコンを使ってアニメの教師が画面で教える，質問に対応するだけがメインの塾と様々で，どこも「塾」と名のっています。私どもと「同業者」とはいえ，本質的にかなり違います。

　人間が人間に対して誠心誠意教えるのが塾の教師。自分は学校とは違うところで子供たちに向き合おう，そう思ってこの業界に足を踏み入れました。塾教師として駆け出しのころ，上司からこう教わりました。教師は「学者であれ」その他にも「医者であれ」「易者であれ」「役者であれ」などと言われいろいろな資質を求められました。しっかり教えるのは塾としては当然なことである，教えるだけが塾ではないのだ，上記のような資質を持った教師にならなければ塾の教師じゃない，ということでした。このことは今でも今も自分自身に常に問いかけている言葉です。

　これは桐光学院の教師が全員目指しているところでもあります。桐光は本来の塾の流れを組む「学び舎」であり「しっかり生徒に寄り添って教える塾」です。入ってよかったと思ってもらえるよう教師一同頑張ります。