2023/08/27
こんにちは。
例えばファーストフードやフードコートなどテーブル席などで見かける貼り紙がありますね。「ごみをきれいにかたづけてください。」とか「コップは返却口へ」などというものです。セルフサービスのお店では客に注意をうながすために必要だと思って貼っているのでしょう。ところが,この貼り紙は,実際ほとんど効果がないそうです。
こんな実験結果があるようです。同じお店で,店員が客になりすまし「しっかりとそうじしてごみを片付けてきれいにしてから帰る」という行動をわざと客の前で1日に数回やってみせたのだそうです。
その結果,ゴミやコップを放置して帰る客は格段に減った,というのです。
それは「集団心理学」の実験でした。つまり貼り紙などのメッセージの文言ではなく,人は人の行動を見て自分の行動を変えるものなのだと・・・。
まさにこれは勉強でも言えることなのです。
子供たちは「勉強しなさい」という言葉で動くのではなく,頑張って勉強している友だちのすがたを見てそれが自分の脳裏に焼き付き,それに触発して自分も同じ行動をしたくなる。いや,しなければ
ならないと思うのでしょう。「みんな頑張っているんだから私も頑張らなきゃ!」と。
私たちは個別授業も行っていますが,集団指導の塾です。集団の指導の強みはここにもあります。皆が頑張っている環境を作ることが一人一人の刺激になっています。
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