中郡校ブログ

2025/05/23

見えない鎖を断ち切る  杉村(英語)

こんにちは。

「自分にはできない」と無意識に思い込んでいることで,1歩が踏み出せずに自らが成長する芽を摘んでしまう,という事が誰にでもあります。

「サーカスのゾウ」という話があります。サーカスののゾウは,小さい子ゾウの頃から飼いならされて色々な芸を仕込まれます。そのあいだ,足は鎖につながれて成長します。やがて芸達者になり,からだも大きくなります。しかしおなじ鎖につながれたままです。大人になったゾウは自分にはもう鎖など自分の力でたやすく断ち切ってしまえるほどの大きな力がついているにもかかわらず,ゾウは鎖を決して断ち切ろうともしません。

 幼いころから厳しい練習から逃げ出そうと何度も断ち切ろうとしたけれど,それはもう無理なんだと自分で無意識に思い込んでしまっているのです。本来の力を発揮できずに自分で力を封じ込めてしまっている・・・・。 この話は教訓として「自分で,自分はダメだと,自分の力はこんなものだと決めつけてはいけない」という精神論ではありますが,誰の心にも起こりうることで,真理をついている話だと私は思います。

 塾で生徒を指導していると,中には驚くべき成長をなしとげる生徒がいます。彼らの中で何かがきっかけとなり,上記の話でいうところの鎖を断ち切ったのでしょう。

 校舎には,「やればできる」という武者小路実篤の詩が掲げられています。自分にも「できる」とまずは自分自身が信じることが自分の可能性を開くうえでは大切なことなのです。私も年齢を重ねるにつれて,何かにつけて,「この年齢では無理だ」とまずはネガティブなとらえ方をしてしまうのでそのたびに反省ばかりしていますが,思い直して「まずはやってみよう」と考えるようにしてきたいと考えてます。

 中郡校の生徒の一人でも多くの生徒が「見えない鎖」を断ち切って成長していけるように指導していきます。

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