中郡校ブログ

2024/09/06

「北風」と「太陽」  杉村(英語)

こんにちは。

「北風と太陽」の童話集のお話があります。「道を歩いている旅人の上着を脱がせた方が勝ち」という「北風」と「太陽」が勝負をするというお話です。力いっぱい冷たい風を吹いて上着を吹き飛ばそうとするのは「北風」。しかし旅人は寒さにぶるぶると震え,上着をしっかりと押さえてしまい脱がせることはできませんでした。

 一方「太陽」は優しいあたたかさで旅人を照らし続けます。だんだん日差しを強くしていくと,旅人はあまりの暑さに上着を脱ぎはじめました。手っ取り早く力まかせな手段をとった北風よりも,ゆっくりと気長に着実な方法を選んだ太陽が強いという教訓話です。

 旅人が生徒だとすると私たちは旅人=「生徒」に働きかけます。つまり,風と太陽の光を送ります。私たち教師は自主的に勉強させる気にするために「太陽」になるのが理想です。あたたかく見守りながら,生徒自身がやる気を出すのを待つ。ところがそれだけでは駄目な場合もあります。我々は時に「北風」のような即効性をもとめて力で強く出ることもあります。自主性に任せていたらやらない生徒もいます。心が変わるのを気長に待っていられない場合もあります。許していたら生徒自身のためにならないときは,時に厳しい言葉が必要なときもあります。
 
 やらされているのだという意識で勉強をやっている生徒が自分の意思で自主的に勉強するようにならねば,真の意味での学力はついていきません。9月から下半期がスタートしています。生徒にそれに気づいてもらい,行動を変えてもらうために,我々中郡校教師陣は生徒に日々,太陽の「光」そして必要なときには「風」を送り続けていきます。

 中郡校BLOG 一覧へ 
Page topPage top