2024/08/20
こんにちは。
今年の中3夏期講習の目玉の一つは「国語」です。講習の毎日のカリキュラムには毎回国語があるほど国語に時間を割いています。講習では学調の過去問を利用して読解演習を中心にすすめています。では,なぜ「国語」に講習の時間を増やすようにしたのか。理由は簡単です。生徒が最も国語を勉強しないからです。
生徒が国語を勉強しないその理由のひとつは勉強法がわからないからだと思います。他教科とちがって,覚えることはあまりありません。あるとすれば漢字に文法,古文の古語くらいなものです。
国語力とは,ほぼ文章読解の力なのです。やっかいなことに,読解力は一朝一夕につくものではありません。ましてや,映像文化の中にどっぷりつかって成長してきた生徒たち。文章を読む機会は生活の中でほとんどないという現実があります。
ここで私の送りたいアドバイスはやはり「問題演習」です。これ以外にありません。教科書準拠の問題ではなく,例えば入試問題をあつめた文章読解問題を解くこと。一日一題の文章問題を継続して解く,ポイントは時間制限を設けることです。一つの大問を20分なら20分と時間制限を設けて問題を解く。入試などのテストでは時間制限の中で内容をしっかりつかみとらなければなりません。読む時の集中力を高める訓練でもあります。
ひとつひとつの問題を解き,丁寧に見直すことで少しづつ「読解のツボ」が分かってきます。徐々に文章問題に慣れてきて文章を集中して読むこともできるようになります。こうして少しづつ国語力がついてくるのではないでしょうか。
受験生が国語の成績を伸ばしたいなら今やり始め,そしてそれを継続しなければ,効果は期待できません。入試1か月前に国語力が伸びないと焦ってもそれはあとの祭りです。そうなる前に桐光では中3生に対して問題練習に取り組む時間を増やしているのです。
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