2024/05/14
こんにちは。
昔,「ノミのサーカス」というものがロンドンの見世物であったそうです。サーカスの芸人はノミに芸を仕込むとき,ケースから逃げ出さないように,訓練が終わると毎回,ノミの住処であるケースに蓋(ふた)をしました。ノミは毎日,ケースから逃げようとします。飛び跳ねてふたに衝突しケースの下に落ちます。来る日も来る日も何度もジャンプして,繰り返しやってるうちにノミは逃げられないことを学習し,あきらめてしまいます。その結果サーカスのノミたちは蓋をしなくても逃げることは全くありませんでした。
本来,自分の体の数十倍の高さを飛び跳ねるジャンプ力を持っているはずのノミのジャンプ力は,入っていたケースの蓋までの高さまで届くくらいの力にまで退化することになりました。
これと同じで,子供たちは自分で限界を感じてしまうと,それ以上頑張ることをあきらめてしまうのです。本来はその限界を乗り越える力を持っているにもかかわらず,意識の上で自分には「無理だ」と感じると,本来の力が発揮できなくなることもあります。
それとは逆に「出来る」のだと信じ込ませて前進させること。これこそがのばすカギです。まわりの大人たちが繰り返し言ってあげる事が大切です。あなたにはできる,と。
校舎には武者小路実篤による「やればできる」の詩が校舎に掲げられています。 「出来ることはできると信じ永遠に私は進歩したい。」(一部抜粋 武者小路実篤「やればできる」)
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