2024/02/09
こんにちは。
中1・中2生は,日々学年末テストに向けた「対策授業」が続いています。今年度最後のテスト,進級に向けて弾みをつける意味でも,上昇のカーブを描き次の学年を迎えたいものです。
さて「勉強」という難敵に立ち向かうには,自分の強い気持ちと行動なくしては闘えません。そんな勉強という敵にと闘うときに,やっかいなのが「忘却」です。「人間が憶えたことは一日で74%忘れてしまう」このことは,ドイツの心理学者の研究で,「エビングハウスの忘却曲線」という名で知られ,科学的にも実証されていることです。しかしながら,私のように高齢者の入り口に立っている人間には無理ですが,今が発達盛りの生徒達にとってはこの忘却にも対処する術があります。
それが「繰り返し」です。忘却は繰り返すことで阻止できるのです。
大地に杭を打ち込む行動を想像してみてください。ある程度の大きさのある杭を固い大地に打ちこむとき一度だけ力強く打ち付けただけでは杭は深く刺さることなく揺らいでしまいます。しかし2回,3回と繰り返すことでしっかりと大地に固定されていきます。ここでいう大地に杭を打ち込む時の動作がインプット,これが覚える行動です。
それが一度だけではなかなか定着が難しいところですが,くり返し復習をすれば,記憶は確実に定着していくはずです。これにはある程度の「忍耐」がいりますが,勉強という敵に勝つためのこの忘却を阻止する「技」を身につけておくことはとても大切です。この「忍耐力」をつけてくり返す「行動力」これこそが受験生に必要な力です。中1中2が定期テストにむけて頑張ることはいずれくる「入試の練習」に他なりません。
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