2023/05/19
「寺子屋」と「寺小屋」。どちらが正しいのか。「寺子屋」が正しいです。
皆さんが使っている教科書では「寺子屋」と太字で書いてあります。
ところが,いろいろ調べてみると,「寺小屋」と書く場合もあるとのこと。
そして,未確認情報ですけれど,他県の入試問題で出題されたときに,ある県では「さすがに寺小屋はバツだろう」となり,別の県では「寺小屋と書く場合もないわけではないので,ギリギリ正解にするわ」となったことがあるらしい。
で,どうすりゃいいんでしょう。
それは「寺子屋」と書いておけばいいわけですね。わざわざリスクを取る必要はないです。教科書にはこっちで書いてあるわけですし。
ということで,テストで「寺小屋」と書いたものはバツにしましたし(何人かいました),これからもそうします。
寺子屋の漢字について考えていたら,こんなことを思い出しました。
それはプエルトリコのこと。私はプエル・トリコだと子どものころは思っていました。周りの人もそう言っていたし。
ところが,そこで切るのは間違いだと,ある人に教えてもらいました。プエルト・リコが正しい。Puerto Rico。Puerto=港で,Rico=「豊かな」(スペイン語)
これと似た話にウラジオストクがあります。ウラジオ・ストクではなく。ウラジ・オストク(ウラディ・ヴォストーク)。ウラディ=「支配する」で,ヴォストーク=「東」(ロシア語)
話を元に戻すと,「てらこや」 は もともとも意味を考えると「てらこ・や」だと思うんですよ。
「寺子(てらこ)」というのは,学びに来ている子どものこと。その寺子が集まる場所だから「寺子屋(てらこ・や)」という書き方になったのだと思います。私は研究者ではないので,この説が正しいかどうかはわかりません。
正しいかどうかはわかりませんが,勉強を学ぶ子どもが集まる場所だから,漢字で書くときには「寺子屋」と書くのだ,と覚えておけば迷ったり間違ったりすることはないでしょう。
そしてテストのときには必ず「寺子屋」の方の漢字を書くようにしてください。
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