北浜校ブログ

2026/04/12

カンペキを目指しすぎない 大田

話せなかったこと

昨日は中3生内申アップ説明会がありました。お忙しい中,ご参加いただきましてありがとうございました。

説明会は時間が限られていますから,公立入試の制度から考える内申点の重要性,内申点の決まり方,そこから考えられるこれからすべき具体的な行動などを話しているとタイムオーバーとなります。心構え的なことで,話そうと思っていて話さなかったことがあります。

それは,人間の行動は「慣性の法則」に似ているということです。「慣性の法則」とは,静止している物体は,外から力が加わらなければ,ずっと静止し続け,動いている物体は,外から力が加わらなければ,同じ速さで直進を続けるという物理の法則です。

内申点アップのための行動をしていない状態(静止している状態)は何もしなければずっと静止し続けるので,行動を起こす(動かす)ためには大きな力が必要となる。それは,静止している自動車を動かすときに,最も多くのガソリンを使うのと同じ。

スマホをいじっている状態(動いている状態)は,何もしなければ等速直線運動をし続けるので,止めるためには大きな力が必要となる。

恥ずかしながら,私もスマホをいじり始めたらもうダメです。知らない間に貴重な時間を失っている。ただ,そうならないように少し工夫はしています。

それはトリガーを探してそれをつぶすことです。トリガーとは引き金(きっかけ)のこと。スマホをいじるモードに入ってしまったら,自制心を働かせようと思っても,もうどうすることもできません。だから,自分自身の行動を振り返って,スマホをいじり始めるきっかけとなる行動(トリガー)を探し,それをなるべくやらないようにしています。まっ,無意識でやっちゃうこともありますけどね,人間だもの。

あえてカンペキを目指さない

以下のジョークは,SNSで見つけたものです。面白かったので,これを見つけたときニヤっとしました。説明会でこの話をしましたが,私の話し方が下手だったのでしょう,あまりウケていない様子でした(笑)

スポーツジムには重いおもりがたくさん置いてある。そのスポーツジムの中で最も重いものは何か?・・・・答え ジムの玄関のドア。

玄関のドアが物理的に重いわけはありません。そもそも物理的に最も重いものが玄関のドアだったならば,筋トレ初心者がジムに入ることができなくてジム経営が成り立たないじゃん。物理的に重いんじゃあなくて心理的に重い。これは上に書いた「人間の行動の慣性の法則」という話につながります。

内申点アップのための行動を起こそうとは考えている(ジムで運動をしようと考えている)が,新しく行動を起こす(静止している状態を動かす)のには大きな力が必要となる。だからなかなか始められない。

なかなか始められないというのなら,あえてカンペキは目指さない。例えば,内申点アップのための行うべきことが10コあるとします。その10コすべてをやろうとして心理的な負担を感じ,行動を起こすことができないというのなら,5コでもいいから始めようということです。

なんなら3コでも2コでもかまいません。やらないよりもやったほうがマシ。始めないよりも始めたほうが志望校合格に近づく可能性が高まります。

そして,3コできるようになったら次の週は4コを目指し,また次の週は・・・と増やしていけばいいわけです。

ワタクシゴト

春期講習中,仕事に行く前に外を走っていました。途中約1時間の休憩をはさんで,午後1時~10時までフルで授業。それが2週間。

そんななかで,今日は走りたくねえなあと言っているヤツ(自分)がいる。ヤツを説得して行動させるのには工夫が必要です。

○km走れ,と命令したら自宅玄関のドアが重くて外に出ない。○分走れ,という命令ならばなんとかなる。○分という命令ならば,超スローペースで走ったとしても目標が達成できますから,心理的な負担が軽くなります。

それでもヤツはウダウダと理由を並べてやろうとしない。そんなときは,20分走ったら勘弁してやる,しかも途中で歩いてもいいぞ。たったの20分でいいんだぞ,おもてへ出ろ,と命令する。

で,動き始めたら等速直線運動。結局50分ほど走ってきた,ということが何度かありました。

今日は,北浜校に忘れ物をしてしまったのに気がついたので,取りに行くついでに校舎周りを走ってくりゃいいじゃん,とヤツを説得しました。

勉強そのものでも,内申点アップための行動でも,始めるのに心理的な負担が重い場合は,あえてカンペキを目指さないという工夫が必要だと思います。

蛇足(漢字・テストで出るかもね)

(記事が長えよ,誰もここまで読んでくれてねえよ,と言っている”ヤツ”を説得して続けます)

カンペキという言葉をあえてカタカナで書いてきました。生徒の皆さん,カンペキを漢字で書けますか?

完璧。

この言葉は故事成語。中国の『史記』という歴史書に載っているお話です。中国の春秋戦国時代の終わり頃の話。秦の王(始皇帝の3代前の王)が,趙〔ちょう〕という国に無理な要求をつきつけます。

趙の国の宝玉〔ほうぎょく〕である「和氏の璧〔かし の へき〕」と秦の15の城(町)とを交換しようという申し出です。断れば強国の秦に攻められる。和氏の璧を秦に与えても,たぶん秦は城をくれない(秦は約束を守らないことで有名なヤバい国)。

困り果てた趙の王さまは,藺相如〔りんしょうじょ・一発変換できない〕という家来に和氏の璧を持たせて秦に送りました。

藺相如〔コピーペースト〕は,命がけの機転で秦の王さまをやりこめて,趙の貴重な宝である和氏の璧を無傷(完)のまま趙に持ち帰りました。(しかも使者として秦〔ヤバい国〕に行った自分自身が死者とならずに。)

璧〔へき〕を完う〔まっとう〕して帰る,ということから完璧(欠点や不足がなくパーフェクトな状態)という言葉が生まれました。

だから「璧」が正しい漢字。「璧」の字には宝玉の玉という字が含まれています。

もしも「壁」だったら藺相如がかわいそうでしょ。カベを他国に持ち運んで無傷で持ち帰るとかキツすぎるわ。

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