北浜校ブログ

2023/05/15

「お勉強」と「勉強」 大田

声をかけさせてもらう

土曜日の校舎開放時間は午後の5時から。

自習をやりに来ていた生徒の中で,塾の社会の宿題をしていた生徒がいました。

塾の歴史のワークを解いていました。

わからない問題が出てきたようで途中で手が止まっています。

ちょっとこれは声をかけさせてもらったほうがいいかな。

このあとの勉強が「お勉強」になってしまうといけないから。

「お勉強」の「邪魔」

やってはいるけれど内容が身につきにくいやり方を,勉強の前に「お」をつけて「お勉強」と私は呼んでいます。

(社会の場合)。問題を解く,わからないところが出てくる,答えを見る,答えを解答欄に書く,青で丸を付けておく。

それのどこがあかんのや?

別にいいんです。学んだ内容がそのやり方でしっかりと頭の中に残るのならば。

やり方は問題ではありません。勉強は「形」ではなくて結果。

どんな方法でやろうとも,学んだ内容が自分なりに整理されて頭の中に長期にわたって保存されるようになっていれば構いません。

そして他人の頭の中で何が起こっているのかは見ることができませんから,「お勉強」になっているのか「勉強」になっているのか,なかなか判断はつきません。

ただですね,せっかく校舎来た生徒が眼の前で自習をしているんです。

勉強をしているのならば邪魔をしたらまずいですが,「お勉強」ならば「邪魔(声をかけて指導する)」をしてもいいんじゃないんでしょうかね。

ひと通り説明した後で

解けていなかった問題をひと通り説明しました。

その後で

「日清戦争のきっかけってなんでしたっけ?」

「甲午農民戦争ってどこで起こったの?」

「どんな言葉が出てきたら”甲午農民戦争”という言葉と結びつける?」

「何年に始まったの?」

「日清戦争の講和条約ってなんだっけ?」

「下関って今の何県にあるの?」

「条約で日本がゲットした場所はどこ?」

「その場所を地図上で指さして」

「朝鮮の”独立”を認めるってどういうことなの?」

「遼東半島に関して日本に文句を言ってきた国はどこ?」

「その出来事をなんて言うの?」

「その結果はどうだったの?」

という私からの質問の嵐。これを日清戦争に関する内容だけでなく,日露戦争でもやりました。

答えられなかったものはもう一度,地図や図などを使いながら説明しました。

私自身が中学生で,宿題をやっている途中でこのような声掛けをされたら,たぶんこのように思ったはずです。

うざっ!!! 宿題が進まんやんけ!

それを考えると,嫌がらずにひとつひとつ丁寧に答えてくれたこの生徒は素晴らしいと思います。

宿題・問題演習を進めるうえで

受験直前期の生徒の問題演習は,問題を解いて答え合わせをしてヨシ!というのではなくなります。もちろん生徒によって精度の差,密度の濃さは違いますけれど,合否がかかっていますから自ずから変わっていきます。

自分で調べ直したり,上に書いたような感じで自分で自分にツッコミをいれて問題演習を進めていきます。

けれども,受験直前期でないとここまでやる生徒は少ないように感じます。

ノルマをこなすだけ。形だけきれいにそろえただけ。言われたことをやっただけ。ということになりがち。

多くの生徒がこういうことをやらない中で,自分がやったらどうなるでしょう。

そりゃあ,他人に差をつけることができるでしょうね。

やってみたらどうです。

どうやったらいいかわからないって? 自分じゃ無理だって?

土曜日に部活の練習とかがなかったら午後5時から開いてるから来ればいいじゃない。

平日の授業前後でもいいですよ。

手伝いますよ。

ウザいと感じるかもしれんけどな(笑)

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