2026/04/08
3月後半の春期講習から,中3の数学では「展開」の計算問題を解いています。計算だからといって簡単なわけではありません。慣れるまでにけっこう時間がかかります。
中1・中2のころの計算とはちょっと違います。中学で学習する公式を使った展開では,答えの項が3つまたは2つになります。その項に対してそれぞれ別の”操作”をしないといけません。さらに公式がいくつかありますから,それも身につけていかないといけません。
ゆっくりだったらできるけれどスピードを出すとミスをしたり混乱したりする。どの公式を使うのかが教えてくれればできるけれどそうでないと解けない。という感じになりがちです。スピードがでなかったり,使う公式の判断に迷ったりしている状態でテストを受けたら大変なことになります。
しかし,慣れたら簡単。授業後にある生徒が言っていました。「慣れたらパズルみたいでおもしろい」と。
「展開」に慣れるためには,多くの問題を解かないといけません。量とともに必要だと個人的に思っているのが”イメージや感覚”です。
小5,小6の2年間,サッカーをやっていました。そのころは,クラブチームというものはほとんどなく,小学校単位のスポーツ少年団に所属していました。
ある日,家の近くの公園でリフティングの練習をしていました。すぐにボールを落とす,何回やってもうまくいかない(笑)
公園にいたおじさんが見るに見かねたのでしょうか,声をかけてきました。昔のことなので何を言われたのか忘れてしまいましたが,その方が私に伝えてくれたのは,身体の動かし方のイメージでした。
こういうイメージ,感覚でやりなさい,ということです。その通りにやってみたら,さっきよりはマシになりました。
おじさんからアドバイスを受けることなく,あのまま自分だけでリフティング練習の”量”を増やしたとしても,”マシな状態”にはならなかったでしょう。
”量”とともに必要なのは”イメージや感覚”です。”イメージや感覚がある程度つかめている状態”になっていないのに”量”をやっても効果はうすい。”イメージや感覚”がつかめていても,”量”をやらないと完璧に身につけるのは難しい。そう思います。
ちなみに,そのおじさんは実はヤマハ(ジュビロ磐田の前身)の元選手だったということを後で知りました。これが少年マンガだったら,見知らぬおじさん(実は元サッカー選手)と偶然出会ったサッカーが下手な少年が,成長してライバルとの競争に勝利していくサクセスストーリー,”展開”になるのでしょうが,私の場合はBチームのサブで終わりました(笑)
”感覚やイメージ”が必要だと思っていますので,授業中は一人ひとりを見て回って声をかけています。生徒の間違いを見て,単なるミスなのかわかっていないのか判断して話をしています。
スピードも重要視。解くのに時間がかかっている場合は,まだ”イメージや感覚”が身についていない可能性が高いです。そういう場合は,昔 見知らぬおじさんが声をかけてくれたように,「〇〇という感覚でやってみたら? 私は〇〇という感覚でやってますけど,そんな感じでやってみたら?」と声をかけています。
授業の終わりには「いまいちイメージや感覚が身についていないなぁと感じる場合はどんどん質問してちょうだい。もっと量をやって慣れたい人,イメージや感覚を身につけたい人は,授業前後で聞いてくれてもいいし,個別授業に申し込んでくれてもいいよ」と話をしました。
で,来週の数学の個別授業の枠が満員になってしまいました。ほかにも数学の個別授業の希望者がいれば,なんとか増枠できないか,自分の授業予定などを見て考慮中です。
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