北浜校ブログ

2023/05/13

区別して整理してアウトプット 大田

歴史の教科書に出てくる天皇

2023年現在,浜松市の公立中学の生徒が使っている歴史の教科書に出てくる天皇。

〇〇天皇という形で教科書の本文に出てくるのは13人です。

推古天皇,天智天皇,天武天皇,持統天皇,聖武天皇,桓武天皇,後三条天皇,白河天皇,後白河天皇,後鳥羽天皇(上皇),後醍醐天皇,明治天皇,昭和天皇

数年前の教科書と比較すると本文に出てくる天皇の人数が増えています。それ以外の内容も以前の教科書と比較すると盛りだくさんになっています

しっかり整理しておかないと混乱の元。

それぞれの天皇の区別がしっかりできている生徒もいますし,名前は憶えているけれど問題として出されると間違いを書いてしまう生徒もいます。

例えば通常授業で室町時代を勉強しているときに,個別授業で平安時代を復習すると区別できていない生徒がいることに気づきます。

桓武天皇と答えなければいけないのに,後醍醐天皇と書いてしまったりとか。

特茶の横に生茶を置くな!

毎朝 ウォーキングまたはジョギングをしています。コンビニで「特茶」を買って飲んでからスタート。

数日前,いつもとは違うコンビニに寄りました。朝起きてすぐだったので,ちょっと頭がボケていました。私の確認ミスで完全に私が悪いのですが,コンビニから出てペットボトルを開けて茶を飲んで

なんじゃこりゃ!

いつも飲んでいる特茶じゃない。これ,生茶じゃんか。自分自身が悪いとはわかっていますが,心の中で叫びました。(その前に値段が違ってたことで気づけ!という話もある)

特茶の横に生茶を置くなぁぁぁ~

結局,生茶を飲んでからコンビニに入って特茶を買いなおしました。

なぜ間違ったのか

起きたばかりで頭がボっとしていたというのが取り間違えた理由。

もっと細かく分析すると

  • 特茶が頭の中をしめていて生茶の存在に気づいていなかった
  • 商品をしっかり見ることなく何となく雰囲気でペットボトルを手にした
  • いつもと違うコンビニだったので商品の配置が分かっていなかった

これはもしかしたら,歴史の語句や人名が頭の中で整理できていない生徒と同じかもしれない,と思いました。

共通点

頭に浮かんだものをすぐに解答欄に書きたいという習性が人間にはあると思っています。授業で後醍醐天皇について習う。問題演習で後醍醐天皇が何度も出てくる。頭の中で,後醍醐天皇がうずまいている。そんなときに別の時代の問題を解くと何も考えずに後醍醐天皇と書いてしまう人が少なからずいます。

そのさまは,特茶のつもりで生茶を手に取った私と全く同じです。

手に取ったものは本当に特茶なのか? 確認したのか? しっかり見たのか? 雰囲気で見てないか?

そこの答えは本当に後醍醐天皇なのか? 確認したのか? 問題文をしっかり見たのか? 雰囲気で答えを書いていないか?

という感じです。

どうすりゃいいのか①

ひと呼吸おく

頭の中に最初に浮かんだものが正解だとはかぎりません。だから答えを書く前にひと呼吸おけ!

ひと呼吸おいて確認をする。ほんとにそれでいいの? 問題文を最後まで読んだの? この問題は何時代の話なの? 

通常授業の問題演習の時間や個別授業の時に,こういう間違いをしている生徒を見つけたら,答えそのものは教えません。

指摘をします。質問をします。

「この問題って何時代の話なの? どこでそう判断したの? そうするとこの答えはおかしくないかな?」などと。

「ひと呼吸おけ!」と口で一度言われただけでそういう姿勢を身に付けるのは難しいです。ですから,問題演習をやっているときに何度も何度も話をしていきます。

どうすりゃいいのか②

整理できているかどうかをアウトプットで確認

特茶の横に生茶がおいてあってもほとんどの人は間違えません。しかし私のようにそそっかしい人間は間違えてしまいます。

コンビニの商品配置を変えることはできませんが,自分の頭の中の情報は整理することができます。

たとえば13人の天皇の名前が頭の中でぐちゃぐちゃになっていると,テストのときに頭の中から正解を取り出せなくなる可能性が大きい。

そうならないように情報を整理して頭の中に配置する。

配置をするときにインプットをした後にアウトプットを何度も繰り返す。

インプット。例えば13人の天皇の場合なら。

紙を用意します。紙に①~⑬と書きます。

出てくる順番に番号の横に天皇の名前を書きます。

天皇の名前の横に何時代の人なのかを書きます。

その横に,何をやった人なのか,どういう人なのかを書きます。それを何度も繰り返し見る,それがインプット。

アウトプット。

紙を用意します。紙に①~⑬と書きます。

番号の横にインプット用の紙を見ずに情報を「復元」します。

いつでもどこでも確実に復元できる状態になるまで,毎日でなくていいので繰り返す。

そうすれば「特茶」と「生茶」を取り違える回数は減っていくことでしょう。

もうちょっと具体的に教えてほしい,直接指導してほしいという人は声をかけてくださいな。

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