北浜校ブログ

2023/05/09

国語の点数がupする質問 大田

土曜日の自習にて

6日の土曜日から授業・個別・校舎開放が再開しました。

土曜日は午後5時から校舎を開放ということで4時半ごろに校舎を開けました。

中3生から質問がありました。

「国語の宿題(ゴールデンウイーク中の塾の宿題)でわからなかったところを聞いてもいいですか?」

「どうぞどうぞ,なんなりと」

非常に良い質問でした。

私が「良い質問」だと思った理由を3つほど書きます。もしかしたらこれからの生徒の皆さんの勉強の参考になるかもしれませんので。

① めんどうがらない

昔はよく冗談で言っていました。「『めんどうくさい』という言葉を口から10回出すと偏差値が1下がるでぇ~」と。700回言ったらほとんどの人が偏差値がマイナスになってしまうガナ~。

国語の記述問題の質問をすることを「めんどうくさい」と思う人は多いです。質問するのもめんどうだし,解説を聞くのも時間がかかります。

「まっいいか」という感じで模範解答をそのまま写して青丸をつけてしまいがち。そして,その青丸の部分は永久に見直されることはないという。

多くの人がめんどうだと感じる国語の記述問題の質問をしたこと自体が「よい質問」なのです。

② 丸つけで迷ったものを聞いた

自分で考えて記述問題の答えを書く。そして模範解答を見る。自分の書いたものと模範解答が微妙に違っていたらどうするか。

たぶん,ほとんどの人はこうする。「まっいいか,ちょっとしか違っていないし」という感じで〇をつける。または,何も考えずに模範解答に書いてあることを自分の答えに付け足す。

テスト中はだれも助けてくれません。自分自身で何とかするしかない。「見直しをしよう!」ってよく言われるけれど,日々の勉強をこういう風にやっていたら,テストのときに見直しのポイントがわからない,身に付かない。

こういう部分をしっかり聞いてくれたら,テストの見直しのときに絶対に役に立つはず。

「めっちゃおしいんですけど,僕はこれに〇をつけません。その理由を説明しますね。」

「君の答えだと『・・・やってくるとき』となっています。この問題は,誰の立場・誰の目線で答えなきゃいけないの?」

「ルロイ修道士です」

「ですよねぇ。問題にそう書いてあるもんね。ところで,君の答えの『やってきた』のはだれなの?」

「『天使園で育った子ども』です」

「だ~よ~ねぇ~。ルロイ修道士は『やってきた』のではなくて,『天使園で育った子どもが・・・・やってくるのを』どうした(する)の?」

「『・・・やってくるのを見るとき』ですね」

「は~い,完璧,正解で~す。テストのときにこういうところを見直すと点数が伸びるよ」

③ 手順を聞いた

自分で解いてみて全く手が出なかった問題をどうするか?

模範解答を見ただけだと,どういう手順で答えを導き出すのかがわからない。数学や理科ならば,答えまでの道筋を質問する人が多いのですが,国語の場合はそれをやらない人が多い。

自分が書けなかったこの記述問題をどうやって考えたらいいのか聞かれました。

線が引いてあるところの近くに〇〇〇という言葉があります。僕は,ここに注目しました。たぶんこの問題の出題者もここを答えの根拠にしていると思います。ここをきっかけにして次は・・・(以下省略)

国語の記述問題に関しては,抜き出し問題でなければ,一発で答えが出るなんてことはまずありません。一つ一つ手順を踏んで答えを考えないといけません。

一発で答えが出ないもの,パターンを知らないものは”お手上げ状態”だと入試のときに大変なことになってしまいます。

けれども,こういう質問をしてくれたら,「手順を踏んで考える」という姿勢が身に付いていく可能性が高いです。

だから良い質問だと思ったわけです。

長い記事は読まれない

記事が少し長くなると読まれなくなるのはよく存じております。(これでも短くしているつもりですけれど 💦)

最後まで読んでくれた生徒は,自分自身の国語の問題演習のやり方を振り返ってみてください。

そして,上に書いたような質問をどんどんしていきましょう。

国語の質問対応は他の科目よりも時間がかかってしまうことが多いですが,できるだけ簡潔に説明するようにしますので。

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