2025/10/08
中学生のころは,部活が終わると防具を自転車の荷台にくくりつけて道場に通っていました。親は忙しくて送迎してくれない。雨が降ったら傘をさして40分くらい歩いて道場へ。稽古はきつい。市内大会で,そこの道場に通っている人間で個人戦の1位~4位を占めてしまうこともあったくらいにレベルが高かった。
きつい稽古が終わって帰宅し,「基礎問終わってねぇ~」と半べそをかきながら宿題をしていた思い出があります。
そんな感じで余裕がなかったので,塾というところに通ったことはありません。
塾に通わない(通えない)分,自分で勉強しなければならなかったので,「勉強法」の本をたくさん買い込んで読みまくった覚えがあります。
もう40年も前のことなので,内容はほとんどおぼえていません。ただ1つだけ覚えていることがあります。
それは
新しく学んだ内容を,弟や妹にわかるように説明できるかどうか確認する
ということです。
弟や妹は,自分より年下で知識が少ない人 の例です。実際にやらなくてもいい。新しく学んだ内容に関して,自分よりも知識の少ない相手にわかるような説明を頭の中で試み,それがうまくいかないのならば,わかっているつもりになっているだけ。うまく説明できそうならば,ある程度わかっている。
そういうことを念頭に置いて勉強を進めろ,というようなことがその本には書いてありました。(私の記憶では)
問題演習を進めていて,自分はイを選んだ。答え合わせをしたら,答えはエだった。
イを消しゴムで消してエと書いて青丸をつける,またはエと赤ペンで正しい答えを書く。そして何も考えずに問題集の次のページに進む・・・・・・文字を書く練習をしていらっしゃる?
なぜイはダメなのか,どうしてアやウでなくてエなのか。その理由を弟や妹に説明できるのか。弟や妹がいない人もいるでしょうし,いたとしても本当に説明を始めたらそんな鬱陶しい姉や兄は要らないという話になってしまうので,自分の頭の中で想定した自分以外の人間に説明できるかどうか,それを考えながら次の問題に進むかどうかを決めることが大切です。
説明ができるならばOK。できないのならば,教科書や用語集を調べる,解説をしっかり読む,質問する,ということを通して説明できるようになってから次の問題に進まないといけません。
そんなことはわかっている,と思うかもしれませんが,忙しさのせいで1つ1つ丁寧にやるのが面倒くさくなると,ほとんどの人は,上に書いたような確認を怠ってしまう。まっいっか,という感じで次に進んでしまう。
だから,そうならないように,塾で問題演習を行うときにはしっかり見ていきます。また,鬱陶しく感じるかもしれないけれど,本当にわかっているのか,声をかけていきます。
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