2025/10/07
休みの日には動画サイトを観ることもあります。
よく観るのは歴史の解説動画。解説動画もいろいろありますけれど,どれだけの文献にあたったのだろう,いったい誰がUPしてるのだろう,これだけの内容をタダで観させてもらってありがたい,という動画が中にはあり,そういうのを観ています。
歴史の解説動画以外で最近よく観るようになったのが,スポーツチームの指導者の動画。プロチームの監督やコーチがどんなことを考えているのか,全国レベルの部活の練習風景や監督の指導の方法などを観ています。
監督やコーチの考えていることや選手に言っていることは,それぞれ表現の仕方は違うものの内容は似ています。少なくとも私が観た動画の中では。
やれ!と言われたからやっているだけじゃダメ。この練習・トレーニングの意味や効果を考えてやっているのか?
試合本番と同じ緊張感でやっているか。細かいところを惰性でやっていないか?
めちゃくちゃ刺さる(深く共感できる。)
プロスポーツ選手や全国大会常連の強豪校の選手という,その世界ではレベルの高い人でも,「やれと言われたからやるんじゃなくて,自分で意味や効果を考えてやりなさい」という指導を受けています。
そのレベルに達していないほとんどの人は,もっともっと”考えて”やらないといけないのではないでしょうか。
「ここまで覚えてきなさい,確認テストをします」と指示され,やれと言われたからその場しのぎのようにやってくるのか,完璧に覚えるために,空いた時間などを利用して本当に覚えたかどうか毎日少しずつ確認を継続していくのか。
「p〇〇~p△△をやってきなさい」と言われ,いわれたからとりあえずやっておくのか,この(タイプの)問題がテスト本番で出されたらまずいから質問しよう,”瞬殺”できる状態にするため何度も繰り返し解いておこうと考えて実行するのか。
勉強にかけた時間は同じでも,意味や効果を考えてやるのとそうでないのとでは成果に差が出てきてしまいます。
とはいうものの,一流選手ですら指導者から指摘されているわけですから,そういう態度を身につけていくのはなかなか難しいと思います。
また,ここ(ブログ)に書いたり,クラス全体に向けて話をしても生徒に”刺さらない”可能性が高いです。
だから,個別授業であるだとか,質問対応だとか,問題演習の時間だとかに少しでも”刺さる”ように具体的なやり方とともに話をしていきます。
他人に向かって言った言葉は自分に跳ね返ってくる。1つ1つのことに対してもっと考えてやろう,と生徒に向けて話すのなら,自分自身の仕事も”考えて”やらないといけませんから。
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