2025/10/01
中3の社会は公民を進めています。人権や憲法,政治に関する内容を勉強しています。区別をつけて覚えないといけないことが非常に多くあります。
区別をつけて覚えないといけないことの1つに,内閣総理大臣の指名と任命があります。指名は国会が,任命は天皇が行います。この違いに関して,教科書や参考書に載っている説明だけでわかってくれる生徒もいますが,そうではない生徒の方が多いです。
だから,生徒が知っていること,経験したことがあることを使って説明しています。
「生徒会長って誰が選ぶの?」
「生徒が生徒の中から選挙で選ぶよね。これが指名。内閣総理大臣の場合は国会で選挙を行って国会議員の中から選びます。誰がやるのかを決める,これが指名です」
「でもさぁ,生徒は任命とかやらないじゃん。たとえば前期の生徒会長が『あなたを次の生徒会長に任命します』って全校集会でやったら違和感ない?」
「任命って字を見ると”任せて命ずる”っていうことなんだけど,学校だったら誰がやるの?」
「そうだよね。校長先生だよね。校長先生が任命したら違和感ないし,全校集会に参加している誰もが納得する。内閣総理大臣の場合は天皇が任命する。」
「けれどもね,校長先生は,誰が生徒会長をやるのか,つまり指名に対して意見を述べることはできない。たとえば『私は〇〇さんが適任だと思いますけど・・・』なんて校長先生がみんなの前で言ったら大問題になる(笑)」
「それと同じで内閣総理大臣の指名に関して,天皇は意見を述べることはできない。『えっ?△△さんが総理大臣に指名されちゃったの? この国,大丈夫?』だなんて,もしも心のなかで思っていたとしても絶対に言えない(笑)」
「国会の指名にしたがって,儀礼的に形式的に,学校の例だったら全校集会で,任せて命ずる,任命する」
「ちなみに,このような天皇の儀礼的・形式的な行為をなんていうんだっけ?」
「そう。国事行為ですよね」
中2の社会は地理を進めています。九州地方でも,中国・四国地方でも促成栽培の話が出てきます。
促成栽培はどんな場所で行われているのか,なぜ行うのか,どんな利点があるのか,ということがテストで出題されやすいです。
授業では,そういうことをしっかり説明しています。1度の説明でわかっていないようだったら形を変えて何度でも説明します。ただ,お家の人と一緒にスーパーに買い物に行くことがあったら,そこで野菜の値段や産地を見た方がわかりが速い。
「あれっ? この前とにんじんの値段が違ってるぞ」などという経験があれば,それに照らし合わせて説明が聞けるので,話をイメージしやすい。イメージできるから,覚えも速いし忘れることも少なくなる。
徒歩圏内にスーパーマーケット3件とドラッグストア1件がありますので,極力 自炊をするようにしています。今朝は,朝のジョギングの後で筑前煮を作ってみました。1人分だけ作るのは馬鹿らしいので多めに作って残りはお弁当のおかずにすりゃあええ。
今週末は地元は秋のお祭り。子どものころ,お祭りのときには親族が集まって,お寿司を食べた。お寿司以外には唐揚げなどの揚げ物と筑前煮などの煮物が食卓に並んだ。
滅多に食べることのできないお寿司よりも,私は親が作ってくれた筑前煮の方が好きだった。見た目は置いておくとして,客観的な美味しさでは今朝作った筑前煮の方が子どものころに食べたのよりも上だとは思う。けれども,主観的には家族団欒の中で食べたものには敵わないような気がする。
で,いつもこの時期になると思うわけです。夏以降,中3生の家族団欒の時間を奪っちゃいないかなぁ,けれどもしょうがないじゃないか,受験生だもの(みつを)と。
今日は9月30日。公立高校入試まで勉強ができるのは正味5ヶ月。あと5ヶ月間だけ家族団欒の時間は減ってしまうかもしれないけれど,頑張っていきましょう。
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