北浜校ブログ

2025/05/13

日曜日の花屋さん   大田

日曜のジョギングで

日曜日に日課のジョギングをしました。仕事のある日よりも少し遅い時刻に走り始めました。休みの日だから気分を変えていつもは通らないコースをゆっくり走る。

途中で花屋さんの近くを通ったら結構混雑していました。そりゃそうなるわな。今日は5月の第二日曜日なのだから。

小学生くらいの,兄弟と思われる2人が花屋さんから出てきたのを見ました。カーネーションが売り切れてなくてよかったね とつぶやいていました。口に出したら変なおじさんだと思われて通報される可能性がありますので,当然”心の中”でつぶやきました。

当日だと”売り切れ”になってしまう可能性があるし,お店は混むでしょうから,私は事前に購入しておきました。

”渡す相手”がいなくなってからもう30年ほど経つのだけれど,昔のことを思い出したときには飾るようにしています。毎年やっているわけではありません。気が向いたときにだけ飾る。

親を思う心に勝るのは

たぶん母親に渡すのであろう花を買う小学生の兄弟を見て,子どもが親を思う気持ちに触れたような気がして,何かこう,うれしいような,ほっこりするような気持ちになりました。

そして,その後で吉田松陰(歴史の教科書p165・中1はp181)のことを思い出しました。(←どういう連想やねん?)

教科書には,吉田松陰は安政の大獄で処刑された ということが書いてあります。松陰は処刑の前に次のような辞世の句を詠んだとされています。

”親思う 心に勝る 親心 今日のおとずれ 何と聞くらん”

「子が親を思う心よりも,子を思う親の心の方がはるかに深い。私が処刑されたという知らせを聞いたら,親はどれだけ悲しむのだろうか」というような意味の句です。

親を思う心に勝るのは親が子を思う気持ち。たしかにそうかもしれません。

仕事のスタート地点

「親思う心に勝る親心」というのを常に念頭に置いて仕事をしていかないといけないと感じています。

通常授業をするとき,個別のとき,面談をするとき,保護者の方からの頼まれごとに対応するとき,生徒から質問や相談を受けるとき,生徒の後ろには”親心”がある,私は親ではないけれど”親心”に少しでも近づけるように最大限努力する,そういう形で仕事を進めていきたいと思っています。

儒教の『礼記(らいき)』という書物には,「心誠に これ を求むれば,中(あた)らずと雖(いえど)も遠からず」という言葉があります。

「親心」を意識すること,それに近づけるように努力していくこと,そうすれば,たとえ相手が求める”答え”のド真ん中に的中しなかったとしても,大きく外れることはないでしょうから。

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