2025/03/03
ご存じの通り,補助席とは,劇場や観光バスなどで,満席のときに使用する簡易式の座席です。北浜校には,私(大田)用の”補助席のようなもの”があります。
問題演習や質問対応,個別授業のときに,生徒の机と机の間にこの椅子を置いて座り,バスの補助席のようにして使っています。
例えば,先週末に,「1930年代の歴史の”流れ”を説明してください」という質問がありました。こういうタイプの質問に対して,立ったまま口だけで説明してもしょうがない。こっちはわかっていても相手に伝わらない可能性が高い。だから,裏紙や教科書を持ってきて,じっくりと説明する。そのために,この補助席に座る。
”生徒の目線に立つ”という言葉があります。こちらの”都合”じゃあなくて,生徒の状況に合わせて,イメージや感覚が伝わるようにする。そして,横に座っているわけですから,文字通り,生徒と同じ目線に立って(この場合は座って,か?)教えることになっています。
”補助”とは不足しているところを補い,助けることです。
周囲の人間は助力はできても,本人に成り代わることはできません。入試当日,試験会場に入ってテストが始まったら,もう誰も助けてくれません。自分で自分自身を救い出すしかありません。
ただ,まだあと2回,北浜校での入試対策があります。まだ,”補助”はできます。入試当日,自分で自分を救える力をつけるための助力はまだできます。
入試までに,あと何回,この”補助席”に座るかわかりませんけれども,最後まで助力をしていきます。
Copyright(C) 桐光学院. All rights reserved.