北浜校ブログ

2025/02/25

一期一会   大田

ちゃかぽん

昨日は祝日。受験生から多くの質問がありました。たまたま,二人連続で”安政の大獄”についての質問がありました。安政の大獄と言えば井伊直弼。

安政の大獄の説明をしながら,井伊直弼の”あだ名”を思い出しました。あだ名は”ちゃかぽん”。”ちゃ”は茶道,”か”は和歌,”ぽん”は能(の鼓の音)”のことです。

井伊直弼は彦根藩井伊家の十四男として生まれます。十四男ですので,親の後を継いで大名になる可能性は極めて低い。実際,32歳まで政治にかかわることなく過ごす。そのころ,茶道・和歌・鼓などを学び,それぞれかなりのレベルにまで達する。そこから,このあだ名がついたとのことです。

井伊直弼は茶の湯に対する自分の思想を著書にまとめます。その『茶湯一会集』という著書に書かれていたのが「一期一会(いちごいちえ)」という言葉。千利休が言ったとされる言葉をもとにしています。ここから一期一会という言葉が広がったようです。

一期一会は,「一生に一度かぎりの機会・出会い」という意味です。何度も会う機会がある人に対しても,常に”これがラストかもしれない”と考え,今そのときを大切にすべきだという教えです。

北浜校の玄関

北浜校の玄関には絵が飾ってあります。内山先生の作品です。2010年,北浜校が開校しました。それに合わせて内山先生が描いたものです。その絵には「一期一会」と書いてあります。

井伊直弼のあだ名,”ちゃかぽん”を思い出し,そして,帰りに玄関の絵を見て思いました。

今の自分の心境にピッタリだなあ,と。

毎夜,考えていること

最近,寝る前に数えています。受験生に対して,あと何回質問に答えることができるのか,あと何回会えるのか。もう,両手の指の数よりも少なくなりました。

悔いの残らないように,校舎では,今日が最後だという心構えで過ごそう。残りの回数を数えながら,そのように考えています。

明日が入試当日だったとしてもいいように,今日がラストであるという心構えで今日も校舎に入ります。

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