2025/02/03
受験生は塾内でのテストの回数が増えています。桐光学院の他の校舎のライバル〔同じ高校を受ける生徒〕や先輩たちと自分とを比較し,志望校に対して自分が今どのような状態なのかを毎週確認しています。
テストを受けて結果を見て自分の位置を確認することは重要です。ただ,それ以上に重要なことがあります。テスト結果を見て,よかった,わるかった,だけで終わるのはもったいない。解き直しをして,わからなかったところを調べたり質問したりしないと何のために貴重な時間を使ってテストを受けたのかわからなくなってしまいます。
ということで,今まで以上に質問が増えています。そして,質問した問題の類似問題が次のテストで解けるようになっていると,こちらとしても非常にうれしくなります。
受かってほしいというこちらの気持ちと,絶対に合格したいという生徒の気持ちが1つになっているような気がしてうれしいです。
禅宗の教えに「啐啄同機」という言葉があります。読み方は「そったくどうき」または「さいたくどうき」。
”鳥の雛が卵から出ようとして卵の内側から鳴く声と,親鳥が外側から卵の殻をつつくのが同時に起こって雛鳥が卵から出られる”というのがもともとの意味です。
そこから,学ぼうとする者と教える者の息が合って相通じること という意味として使われています。
毎日毎日校舎に行くたびに心の中で唱えています。啐啄同機,啐啄同機,啐啄同機と。そして,合格したいという生徒の心と全力でサポートしたいというこちらの心が1つになっているのだから,結果は自ずからついてくると考えています。
先週の土曜と日曜は,受験生だけでなく,授業がない中2の生徒が何人も自主勉に来ていました。学年末テストまで2週間以内となった東中の生徒だけでなく,北中の生徒も来ていました。
生徒が「啐」をしている〔つまり,やる気を出して自主勉に来ている〕のに,こちらの側が「啄」〔つまり,声かけをしたり質問対応したりする)することをしなかったら,せっかくの「啐」が続かなくなってしまうかもしれません。
ということで,学年末対策のズバトコ,学校の課題のワーク,塾のワークを進めている生徒に対して,こちらから声をかけ,できていない問題に対して説明をしていきました。
受験生はもちろんのこと,来年度の受験生とも啐啄同機。
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